第2話

「おい、きいたか?でたらしいぞ」

朝の学校はだいたいこんなものから始まる


「出たってなに?幽霊?」


「ちがう、ちがう、でたんだよ、コスプレ少女!!」


まさか……


「お、おいそれってどんな感じなの?」

動揺はやはりしてしまう


「んー、正確にはきいてないからよくわからねぇ笑」


そう言って笑って話は終わった


(よかったー、俺っちのベランダで寝てるとこ見られてたらアウトだったー)


少し安心感を覚え、雑談をして朝の時間は終わった。


******


授業中もあいつのことが気になった

(あいつの名前きいてなかったなー、てか大丈夫かなー)


そんなことをずっと考えていた、


「おい!天塚!あ!ま!づ!か!」


「はい!!」


「何をぼーっとしてるんだ!女か?」


「ち、ちがいますよ!!」


先生に名前を呼ばれてることに気づかなかったらしい、クラスに笑われてしまった


そんな1日も終わり家に帰ってきた

(まだ、いんのかなー?あいつ)

「ただいまー!」


んー、返事がないな、出ていっちゃたかな

それはそれで悲しいなぁ、なんて思いながら階段を上がった


部屋に聞き耳をたたても音がない、寝てるか、出ていったのかと思うとそうではなかった。


「帰ってきたのか!いやー、おかえり、おかえり」


!?


(別人か?なんだこいつメチャクチャ日本語得意じゃねーか、朝と別人だろ!)


そう言って、彼女はヘッドホンを外し、こちらに近づき言ってきた!


「アニメ!最高!!こんな面白いものがこの世界にはあるのか!!」


どうやら、パソコンでアニメを見てたらしく、

だいぶ影響を受けているっぽい


「ま、まあな、面白いだろ?俺も好きだぜ、なんなら、俺のオススメも教えてやろーか?」


「おぉ!それは是非!!お願いしたい!」


「わかった、その前にお互い自己紹介しようぜ!!」


そう言って、俺は彼女に笑顔をむけた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

俺と異世界っ子の日常! 藤田ルネ @rune0417

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ