明るい太陽と花々を誇る、南の島の王国。そこには恋にまつわる言い伝えがありました。曰く、千年の責め苦に耐え抜けば、今一度の人生で恋した人と再び会えるというもの。そんな言い伝えから切り離して考えることのできない一つの恋がこの物語。かたや、市井の楽師。かたや、王国の未来を背負った王女。思い遣りと我が儘を含んで進む恋、道のりは険しくなるばかり――さあ、共に苦難を乗り越えんとする恋はいかが?
玻璃のように、美しくも冷たいとされるお姫様の朱麗が琉心という軽薄そうでいて、でも人を引きつける男に師事を仰ぎ三線を習う。二人にどんな運命が待ち受けているか、音が繋ぐ関係がどうなるのか、楽しみにしています。
陽気がさす南国の王国で三線をかき鳴らす一人の伊達男。酒場の中心にいた彼の腕をかって、指示を請う少女がいた。彼女は冷酷と噂される玻璃姫。けれどそんな彼女が琉心に指示を請うときだけは、年相応の少女になる……運命に引っ張られてそうになる琉心の今後の行動に注目……ですね。