人の死を看取る時、あなたはどんな表情で、どんな声をかけてあげられるでしょうか?実際この人の前だと、皆幸せに死んで行くことが出来るのかも知れない。この後はどうなるんだろ、どうなるんだろ!今度は流石に……と予想しながら読むと、やっぱり作者にしてやられてしまう。ある意味これもドンデン。自分の相方の人には、ラストの分かりにくい表現が何を意味するものか、理解して貰いたいなと思いますが、きっと無理なんだろうなぁ…。
ホラーテイストでありながら、最後にしんみりさせる味わいあるショートストーリーで楽しみました。
ネタバレは避けますが、男の信念有る生きざまとそれに寄り添う女の人の物語のように感じました。私には彼女の考えていた事を完全に理解する事は出来ませんでしたが、彼女の行動に、読んだ方はきっとどこか親しみを感じる筈です。
看取り人、やっていることは残酷です。しかし、だからといって罪かと問われれば、そうではないのでしょう。恐らく彼は自分のやることを純粋に誇りに持っているのでしょうか、女性が集まるくらいですから。不思議な気持ちになれて面白かったです。