4話くらいまで読むとじわじわきます。話がだんだんおもしろくなるというより、だんだんじぶんの笑いのハードルが下がってくるのです。これはおそろしい小説です。リヴァイアさんでゲラゲラ笑っている自分にがく然としました。星みっつ。
物語はサメが登場する映画を撮影する、映画監督が捲し立てるところからスタートです。会話の内容が、とても好きです。広い海の上で大声を張り上げる中年男性監督が目に浮かぶようです。これから、『異世界』に向かうのだとしたら、サメで異世界で、どうなるか想像もつきません。楽しみです。
「細かい設定はどうでもいいんだよ! とにかくサメだ! サメだ! サメを出すんだ!」ってパッションが物凄く伝わってくる。神がサメを弁護する作品なんてこの作品の他にはまずないでしょうね。Z級映画のノリをこの作品に落とし込めるのか。期待の大きい作品だわ。