第4話 委員長は猫じゃないけど猫を被ってるようだ
私は委員長です。名前はまだありません。
ご免なさい、嘘です。本当はちゃんとあります。
ちなみに、夏目漱石の『吾輩は猫である』ことですよ。
あの先生は飼い猫に名前を付けてないんです。
私は猫ではありませんが猫を被ってるんで、みんなはおかたい委員長だと思ってます。
長いお下げと半透明な赤い縁の眼鏡、そして猫耳カチューシャが委員長三種の神器です。
でも、実は好奇心旺盛でお節介やきな、ごく当たり前で普通の女の子なんです。
私が歳をとったら割烹着の似合う、ごく普通の小母さんになるでしょう。
いまのところ好奇心は物知り、お節介やきは面倒見がいいと思われてるようです。
好奇心は猫をも殺すなんていわれますけど、猫は七つの命を持ってますから大丈夫でしょう。
いつの日か、「家政婦は見た!」がやれたらいいなと将来の夢をふくらませています。
大学では心理学を専攻するつもりなんです。
学者さんの白衣と家政婦さんの割烹着は私の憧れです。
看護婦さんも捨てがたいんだけど、最近はゲームなんかでもピンクの制服が主流でしょ。
白衣の天使って広告に偽りありじゃない。嘘吐きは浣腸しちゃうぞ。
幼稚園の頃、先生はみんなを信じています、なんていった癖にしーちゃんを疑って泣かせた若い先生のパンツのお尻に、両手の人差し指を揃えてずぼっとやったことがありましたっけ。
委員長は嘘吐きませんよ、真実を吐かないだけです。
そろそろ本題に入んなきゃ。
短編じゃ、全然関係ない前置きを長々としちゃうなんて禁物なんですけどね。
こうやって自分で書くとなると上手くいかないもんです。
無口なものほど内面はおしゃべりだなんて、池波正太郎先生が『鬼平犯科帳』でおっしゃってましたど、私はそこそこ人とは話…………(中略)
パンチラな異世界日帰りでドタバタな転生 壺中天 @kotyuuten
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