その国では大嵐が来る度に海神に『贄』を捧げてきた。捧げる女性は領主の妻であるが、それを忌避する場合、一夜限りの妻を仕立て『聖婚の妻』とするのが習わしであった。
呪術師の娘として生まれたアマリアは領主の息子トゥーレに秘かな恋心を抱いていた。ある時、『贄の儀式』の中で現領主が第三夫人に殺され儀式は中断。
次の領主に選定されたトゥーレは儀式も贄にも反対しているが、領民の支持や権力者の思惑が働き『聖婚の妻』を立てることに……!アマリアはそれに志願してしまうのだが……!?
アマリアの切ない恋心とトゥーレの一途な想いが交錯します!是非、読んでみてください!