膨大な本に囲まれ、時折ページをめくる音が聞こえてくる図書館。そこに流れる空気や、本が好きだという気持ちがとてもよく伝わってくる。異世界にバイトに行って帰ってくるという非現実的な出来事が、生活の一部として当然のことのように書かれていて、1からスタートする転移転生ものとは一線を画しているのもいい。主人公と周囲の人とのやりとりが面白く、一緒にガッツポーズしたくなる。ラストの台詞が本当によかった。