穏やかな愛の形がここにはあります。四季とともに歳を重ね、月日ともに愛を育む。その想いはいつまでも変わらぬ君へと捧げる。優しさが伝わるとても素敵なお話でした。
変わらないものの多面性が描かれていて、短編ながら深い話だなあと思いました。一番最後に出てくる変わらないものが、やっぱり一番素敵ですね。
クローゼットの中が異世界と繋がる、というあらすじからして、てっきり今流行りのゲームっぽいファンタジーかと思いきや、意外な事にこれがしっとりとしたお話。長命なエルフとそうではない人間。この二人の純愛が何とも切ない。短いのに深い余韻を残す素敵なお話です。
現実世界と異世界。 二つの世界で生きる男女の恋模様を、四季の訪れとともに描いた静かな恋愛ファンタジーでした。本作を読んでいる途中、かなり描写がそぎ落とされていて物足りなさを感じたのですが、最終章でその理由が分かりとても切ない気持ちになりました。 静かに振る雪のように、心に切なさが募っていく物語です。 是非、お読みください。