第13話 エピローグbyハッター
隣の席は空いている。これで3日連続。気にかけている人なんて、いないようにも見える。
407号室。例の病院の。
ネームプレートは空白になっていた。人の気配もない。たまたま通りかかったナースに尋ねてみると、言葉を濁された。
ボートがある公園。小学生が元気に遊んでいた。
女の子を追いかけるようなカメラマンの少年なんて、見当たらない。
夢が覚めた後なんて、そんなものだ。何もなかったように、昼が訪れる。時間が流れる。
俺は、改めて現実を見つめた。見つめられる現実が、しっかりと存在していた。
Fin
伏木アリサの日替わりワンダーランド 多ダ夕タ/ただゆうた @yuuno02x31
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます