主人公と八尾さんとの関係・・・・非常に素敵に描かれていたと思います。格別際立った事件が起こるわけでもないこうした作品、とても素敵ですね。勉強させていただきました。
自分は、物書きとしては、素人中の素人であります。とにかく、ハードボイルドが好きでたまりません。 好きな作家は、ベタですが、レイモンド・チャンドラーとミッキー・…
一気に読んでしまいました。流れるような読みやすさがありながら、物語に終始漂う緊張感。すごいと思います。わからないものをわからないままにしておくって難しいですよね。作者の手で答えを出したくなって…続きを読む
一文字でも読み落とせばこの物語世界からはぐれるんじゃないかと思わせるような文章だと感じました。すべての言葉が意外な繋がりを持って着地しているような。読んでいてとても心地よかったです。真正面から…続きを読む
まとい付くように夏の暑さを感じる文章。本当に聞こえてくるような蝉時雨。不穏で、どこか居心地の悪くなるような、不純物めいた記憶。主人公の人生に、静かに楔が打ち込まれていくようにも読めました。これほ…続きを読む
蝉は必ずどこかにいる。でも、見つけられない。特にこの言葉が胸に残ってます。淡々とした一人称の語り口のおかげで、盛況な夏ではなく、陰りある哀愁の夏の雰囲気が引き立つ。先輩がどんな人だったのか…続きを読む
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