天使の消えた街LAを舞台に、魔の力を宿した捜査官と街じゅうに蔓延る悪霊や魔人との戦いを描いた、ダークなヒロイックアクション作品です。
硬質かつユーモアを交えた語り口で綴られる物語は、まるでハリウッド映画を観ているかのようなスケール感。
それでいて、LAの裏の姿が描き出されるシーンや悪と対峙する迫力のバトルは、厨二心を絶妙にくすぐるセリフやシチュエーションがこれでもかと言うほど盛り込まれ、否が応でも胸が滾ります。
特に、主人公のジョンが秘められた力を解放して真の姿へと変貌を遂げるシーンでは、あまりの格好良さにアドレナリン噴出してテンションぶち抜けました。ヒーローもののロマンは変身シーンにあり。
また、魔の力を借りることに対する葛藤や、例え犯人であっても救える命を救いたいという信念に、ジョンの正義のヒーローたる悲哀を垣間見ます。
個性的な登場人物、王道ながらも重厚な描写によって積み重ねられていく圧倒的な展開。あなたもきっと虜になること間違いなし!
やや皮肉屋で巻き込まれ型主人公のジョンさんが、連邦捜査局、超常事件捜査課の捜査官として、超常事件に挑む物語です。
神に見捨てられた大都会LA(天使が消えた街)を舞台に、彼を背の君と呼ぶアネットさんや丸投げ上司のサイモンさん、知識にしか興味がないマルコムさんという個性豊かな登場人物が脇をかため、さまざまな悪魔やそれをやどした魔人たちが引き起こした犯罪との戦いが、硬質な筆致でえがかれていました。
人々を守るという決意のもと、事件の加害者すら救おうとして、事件を解決しても、より正しい選択があったのではないかと問い続けるジョンさんの真摯な行動が、とても魅力的でした。
信念のもとに困難と戦いつづける主人公がお好きな方におすすめしたい作品です。
魔女狩り事件を解決した超常事件捜査課は、かわいらしいバディ、ミシェルさんをむかえました。続なる事件と、それに立ち向かう彼らの活躍を拝読するのがたのしみです。