アンドロイドのみなさん性教育の時間です

ちびまるフォイ

はじめましてエロアンドロイド

「博士、どうすればいいでしょう」


「これは実に難しい問題じゃな……」


博士と助手は世界に誇れる優秀なアンドロイドを作った。

人間以上の知能を持ち、従順で力もある。


ただ1点だけ問題があった。


「性欲をどう学ばせるかじゃな……」


「博士、そんなの本当に必要なんですか?」


「人間の性欲を学ぶことで、性犯罪防止の警備ロボとして活躍もできる。

 元泥棒に手口を教わるくらい大事なことじゃよ」


「なるほどです」


助手はさっそくコンビニでエッチな雑誌を買い込んだ。

コンビニ店員からはゴキブリを見るような視線を送られた。


「博士買ってきました! これで勉強させましょう!」


「その前にワシが確かめよう。変な知識がついたらまずいからな」


「あんた見たいだけだろエロオヤジ」


助手はアンドロイドを並ばせてエロ本を見せた。


「ドウシテハダカナンデスカ」


「それが興奮させるからだよ」


「チュウトハンパ ニ フク ヲ ヌイデルヒトモ イマス」


「それは、あえて半脱ぎで興奮させるんだよ」


「ワカリマセン」

「ワカリマセン」

「ワカリマセン」


「ええ……」


「ダメじゃな……。やっぱり人妻もののほうがよかったのでは?」


「それお前の趣味だろ!!!」


アンドロイドたちは人間の性欲を理解することはできなかった。

まるで保健体育の授業を受けるようなテンションになっていた。


「いったいどうすれば性欲を学ばせることができるんじゃ……」


ロボ側が性欲を知れば人間の暴走を止めることができるのに。

けれど、こればかりはプログラムに学ばせることはできないのか。



「博士!! 思いつきました!! 私に任せてください!」



「どうせ無理じゃよ。好きに使っていいから結果が出たらおしえてくれ」


「はい!!」


博士は奥の研究室にひっこんでプログラムの研究を始めた。


複雑な人間の感情をどうやって伝えられるのか、

さらに高度なプログラミングが必要になると確信していた。



数日後、助手はおどろきの結果を持ってきた。


「博士! やりました! ロボットがついに性欲を学びました!!」


「なにぃ!? いったいどうやったんじゃ!?

 まさか、人間の感情を理解させるプログラムを作ったのか!?」


「いえ、そうじゃありません」


助手は博士にアンドロイドを見せた。


「こ、これは……!!」



「不思議ですね。アンドロイドたちに服を着せたとたん、数日で性欲が芽生えましたよ」



服を着たアンドロイドたちはスカートの中を見ようと必死になっていた。

その姿はまさにおぞましき人間の性欲そのものだった。

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