第4話

「夏休みで頭ボケたんじゃねぇ?」

と、ポテチを食べながらハクは言った。

俺の家で、2人でホラーゲームやっている。それで、昨日見た夕方の事を話してみた。

「うん。幽霊が殺されたのは事実だと思うけど、ジルかどうかは…わからない」

「ちょっ。幽霊が殺されたって変な言い方じゃね?

あっ。そこ敵が出ると思う」

あっ。本当だ出た。

ポテチをまた頬張りながら、ハクは言う。

「普通のやつなら幽霊ってとこで信じねーと思うけど、ジルが幽霊刺したっつーのは信じられねーなぁ。

ジルそもそもそういうオカルト苦手じゃなかった?」

あっ。たしかに。

前は幽霊がいるって言うと、怖がってたっけ。


一応俺とハクは霊力を持っている。

俺はくっきり幽霊が着てる服のシミが見えるくらい見えるのに対して。

ハクは幽霊が男か女か。子供か老人かしかわからない。

まぁ、ハクはもう一つ。能力というか才能のようなものを持っているけど。

ジルは…昔は見えなかったと思うけど、今はわからない。

「んで?追いかけられてた奴は?どういう見た目だった?確かイケメンらしいけど」

確か…染めてある茶髪の髪にイケメン風のドヤ顔が地顔だと思える奴…。

あっあと、髑髏のでっかいブローチを付けていたんじゃないかな。

と、俺はボソボソ呟くと、ポテチを掴んで真剣な顔でハクは見つめてきた。

「髑髏のブローチ?」

「あぁ。顔の髑髏に羽がついてるやつ」

ハクはあーって言うと、ベットに寝転がった。

かなり面倒くさそうということが、ゲームをしながらでもわかる。

「あいつかぁ……。

あいつならやりそう」

と、大きいため息をついた。

「そいつ。多分女たらしの佐藤だ。

俺と同クラ」

「ちなみにクズさは?」

「自分勝手なくせにただのビビリ。

ヤるだけヤって逃げる奴。

現に、あいつこの間こっぴどく女を捨てたらしい」

そう。あいつは会ったことのある人の顔や情報を覚えてるだけでなく、一目見ただけで人がクズかクズじゃないかを見分ける天才。

「ジルはともかく、幽霊のくだりは信じられるな。

おしっ。月曜日聞いてみようぜ」

と、ハクはニヤリと笑った。

「あっ。お前死んでるじゃん」

…あっ。ゲーム画面見てなかった。

敵に殺されてる

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幽霊は人間に優しくね♡ @potetorarmen

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