最終話 おやすみ

 最後の試合が終わった。ここまでくると、何か感慨深いものがある。


「はぁ……」


ジリジリジリジリ!


突如けたたましい音がポケットの中から鳴り響く。

スマホ!? 待って! 周りの人に迷惑かけまくって……


ジリジリジリジリ!


「ああ……朝か……」


 何か変な夢を見ていた様な気がする。心の奥くに根付くトラウマのように、漠然と、変な夢を見ていたということは解る。だが、夢の内容は思い出せない。


「お疲れ様でした。またのご参加をお待ちしております」


 そんな声が聞こえた気がした。

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あの、観客席はどこですか?『第一回『カクヨム』最強キャラクター決定トーナメント (エントリー編)』 人間の触覚 @994421

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