……いいね!
中毒ですね!いいね!そのためにお金も時間も自分の欲求さえも惜しまない気持ちいからしかたないね!いいね!怖い、けど未来を考えるともっと怖い、怖い…
SNS『映え』のためならなんでもする。なんでもしたのだけど……そんな現代の病を描いた掌編。言葉の選び方、並べ方が素晴らしい。余計なものは何もないのに、だけど足りないわけでも決してない。溜め息が出ます。
ホラーじゃないんですけど、読む人によってはホラーに感じるかも。この小説で描かれているのは現代の一般的な女性の行動です。そう、有り触れた光景。当たり前のはずなのにどこかおかしい。こう言う人、いる気がします。承認欲求の塊。 この現代社会の狂気を上手く描写出来ていると思います。いつかブームが去った時には資料的な価値を持つ事になるかも。 短編で軽く読めるのでタイトルに惹かれた方は是非読んでみてくださいね。
痛いところを突いてくるなと、とても先が気になる展開でした。私達はいったいどこへ向かっていくのでしょうか。
「いいね!」と言うほんの僅かな言葉。ですが、その中には途轍もないほどの優越感、幸福、自己顕示など様々な欲求を満たす意味が込められているそうです。そして、1度その快楽を味わってしまうと、まさに「依存症」とも言うべき状態へとのめり込んでいく……。強烈かつどこかコミカルな風刺が効いた作品。もしカクヨムに「いいね!」ボタンがあれば、ぜひとも100回以上は押したいところです。
一言だけ、すごい言いたいことがあります。怖かったです……。現代のいいね依存者の日常をうまく捉えていて、面白かったです。狂気を感じ、怖かったです。はい、とっても怖かったです。こんな人にはなりたくないですね……。
これぞ電子ドラッグ。 自己顕示欲と承認欲求を一時的に満たせる、無料のひと押し。 いつしか要求量は増え、その為に費やす犠牲も増えていく。 自己は崩壊し、「いいね!」を貰うためだけの虚構で自己を固めていく。 良質な現代ドラマであり、良質なホラー作品です。