後夜 未完

 その決意をしてから、私はこの夢を見ていない。親友にも変わったことは起こっていないので、幸いにも親友は難を逃れたのだろう。

 この夢が何だったのかは分からない。山の名前は今でも思い出せないままだし、彼は私を何処に連れて行こうとしていたのかも分からない。

 私が疲れていたのだろうか。精神を病んでいたのだろうか。周りの人間が一言、「思い過ごしだ」と言えばきっとそれまでなのだろう。

 だが、今でも私は確信している。

 私はこの夢を再び見るだろう。そしてこの夢が終わるとき、私は2度と戻って来れないのだろう‥‥と。

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コノ夢見ルベカラズ 釜飯 @Nyarunyaru-pon

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