それは誰なの――。その問いかけをしてはいけない、そんな気がする。

肝試しなのに、楽しそう。
思わずそんな言葉が出そうになるほど、作者様が参加された肝試しは、学生ならではの活発さと明るさで満ちている。
これなら、怖がりのワタシでも参加出来そうじゃないですか?!と思ったのもつかの間、後半で一気に空気が変わります。

誰かが、もしくは何かがいる。
その存在を色濃く感じられずにはいられないこの空気。


これから機会があっても肝試しに参加するのはやめよう。
ワタシはそう決意しました。
例え、どんなに楽しそうに見えても。

そこには、何が待っているかわからないから――。

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