魔法と世界について


 玉葱のような多重構造をなす。

 幻界深度1:表層世界、はじまりの街。ヴィクトリア朝や産業革命の時代のロンドンのイメージ。公園にある少年の像から深度2へテレポートできる。犯罪もありはするが法と秩序の世界。スチームパンク。

 幻界深度2:大航海時代と中世ヨーロッパと古代中国がごっちゃになったような世界。無法と混沌がある。ライトファンタジー。

 幻界深度3:戦争と英雄伝説の世界。ダークファンタジー。

 幻界深度4:恐怖と禁忌の神話世界。クトゥルフ神話?

 幻界深度5:知るあたわず。


 深度が深くなるほとリアルのことを忘却し、自らの生みだしたキャラに没入していく。


 ※このあたり、山本弘の亜夢界シリーズへのオマージュ。



 魔法は陰陽五行思想をアレンジ。

「木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生ず」。これを『五行相生』という。

「水は火に剋(勝)ち、火は金に剋ち、金は木に剋ち、木は土に剋ち、土は水に剋つ」。これを『五行相剋』という。


 マナ、もしくは幻力マヤは、水、風、火、土、無の5つの属性へ形をかえる。

 風は火を放ち、火は土を拵え、土は無を空け、無は水を降し、水は風を呼ぶ。これを相生という。

 水は火を消し、火は無を圧し、無は風を食い、風は土を崩し、土は水を妨ぐ。これを相克という。


 5つの属性と光、闇、中立が組み合わさっている。


 プレイヤーはキャラクター作成時にポイントを使用することにより、5つの属性のうちからどれか、およびそれと相生になるもの、そして光と闇のどちらかの祝福を選ぶことができる。

 しかし、5つの属性から3つ以上をえらぶことはメリットがないといわれている。

 たとえば、水は風を生じ、風は火を生じる。しかし、水は火を剋するので火の祝福を弱体化する。


 相生、あるいは同じ属性の場では魔法の効果や魔物が強くなる。逆に相克の場では弱くなる。


 深度が深くなればなるほど幻力は強くなる。



 死に戻りの際のデスペナルティは、はじまりの街の墓地にある地下迷宮に、アンデッドとして弱体化された状態で復活することである。

 種別は祝福属性、職業、レベルなどによって異なる。土属性はゾンビ、風属性はゴースト、水属性はバンシー、騎士はデュラハン、高位の魔術師や僧侶はリッチになる。

 12時間経過するか浄化されれば正常の状態に戻れる。プレイヤーがアンデッドを倒せばプレイヤーの経験値になる。アンデッドがプレイヤーを倒せばアンデッドの経験値になる。アンデッドに倒されたプレイヤーもまたアンデッドになる。

 PKを含む犯罪行為などによってカルマの値が高くなりすぎると、アンデッドから戻れず地下迷宮からも出られなくなる。

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僕は女の子である。名前は君がつけてくれるかい? 壺中天 @kotyuuten

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