このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(163文字)
人ではないので擬人化という表現はてきせつではありませんが、朝と夜を擬人化したような感覚です。面白かった。
夜を司るフクロウ。 朝を司るニワトリ。 同じ巣に暮らしながら、二羽は一度も言葉を交したことがない。夜のフクロウが目覚めた時ニワトリは眠り、朝のニワトリが目覚めた時フクロウは眠っているから。 それぞれの想い。背負った使命。なにげない日常を守っている二羽の、切なくあたたかい物語。約2,000文字で、深い余韻を残してくれます。
夜を司るのは、夜の空のような真っ黒い体に月みたいな静かな黄色の目を持つフクロウ。朝を司るのは、朝の空のような真っ青な体に太陽みたいな燃える赤い目を持つニワトリだ。自分が起きている時は相手は眠り、相手が起きている時は自分が眠ってしまうから。深い話でした!