スマホさえあれば異世界生活…楽勝じゃね?

酒井龍美(偽名)

第1話

「あー、よく寝た。」今日も自宅警備頑張るか!と俺は勢いよく起きて台所に向かった。「オカン、朝飯ある?」

「机に置いてるよ、ねぇ今日こそ学校いってみない?きっとあんたが思ってるよりいいところだよ」と言う。俺は返事をしなかった。そしたら母も諦めてくれた。何で俺が学校に行かなくなったのかを説明してあげよう。それは遡ること中学2年の時だった。僕は毎日の様にいじめられた。僕は二次オタでラノベやアニメが大好きだった。だがそのせいでいじめられた。ラノベを破られたこともあったし、殴られたことも、女子の前で脱がされたこともあった。それから僕は逃げる様に転校してそのまま不登校になってしまったのだ。そして朝飯を食ったらすぐさま部屋に戻り、パソコンでアニメを見た。しばらくして喉が渇いてジュースでも飲もうと台所に降りた。そしてジュースがないことに気付き、買いに行こうと財布を持って家を出た。「あっちぃーな、もう7月か…」と思いつつ重い腰を上げ進んでいった。業務スーパーの前の交差点で信号待ちしていると車が赤ん坊とその母に突っ込んできた。その時俺の足が勝手に動き母親と赤ん坊をかばった。(あれっ?俺は…なにやってんだ?)と思いそのまま逝ってしまった。そして目が覚めると魂だけになって、女神の元にいた。「勇敢な人間よ!私は勇敢な人間が好きだ。だから、記憶はそのままで転生させてあげよう。あ、あと助けになるようになんでも二つ願いを叶えよう。」と女神は言った。俺はいきなりなんだ?と思いつつ、異世界ファンタジーを思い出してこう思った。(これって俺が主人公!?ついに俺の時代が来たのか!)と優越感に浸っていると、「早くしろ、私も暇じないんだ」と言ってきた。「あ、はい」と言って女神を見たら超絶美人だった。出る所は出て引っ込むところは引っ込んでまさに理想だなと思いつつお願いを叶えてくれるのかと願いを考えた。そして「えーと一つ目は異世界でスマホを使わせて下さい。えーと二つ目は、その世界で言語、文字を読めるようにしてください、…出来ますか?」と聞くと「全然構わん、あ、あと一つ言い忘れてたが治安が悪いからよ。じゃあ転生させます!ま、せいぜい頑張ってくださいね!」と言い僕はドSな人だなぁと憧れつつ気を失った。目が覚めると森の中にいた。「着いいが、まずは街を探さないとな」と意外と冷静だった。「あ、そういや、スマホは全部こっち使用にしてもらったんだった。」と言ってマップを開いた。「ふむふむ、こっから北に行くのか…え、5キロも歩くの?俺無理だよ。」とブツブツいいつつ歩を進めた。歩いていると「やい、痛い目見たくなけりゃ、持ちもん全部出しな。」と異世界ファンタジーの以下にもモブキャラ的なやつが出てきた。(治安が悪いってこうゆうことが、だが異世界ファンタジーでこういうのは俺の隠れた才能を見つけるというお約束があるな)とか思いつつ戦うか逃げるか考えていた。(こいつらぐらいなら勝てるか?俺は強いんだ。いじめられてた奴らを倒すために毎日、家で鍛えてたんだ。でも殴られたら痛いしなぁ)とか考えてると、「殺されてぇのか?」とナイフを取り出した。俺は構えた。「ほぅ、やるのか、ぶっ殺して物を頂くとするか。」と向かっていた瞬間…背を向けて逃げた。相手はポカーンとしていた。だから、逃げきれた。そして再び街を目指した。

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スマホさえあれば異世界生活…楽勝じゃね? 酒井龍美(偽名) @sakaitatumi

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