一般的に、登場人物が魔法で戦うような作品では、主人公の強さを表現するときに、得てして魔法の設定のたれ流しになっていて、読者としては『ふ~ん』と言うしかないような物が多いですが、
この作品の場合は、『こんなこと言えたら痛快だろうな』と思わせる暴言を主人公が敵に容赦なく連発します。
ただ乱暴なだけではなく芯を食った的確な暴言が非常に痛快であるとともに、ただの設定ではない具体的なセリフによって、主人公の強さが説得力を持って表現されています。
また、主人公の性格的な強さが際立っていて、他の登場人物は漏れ無く振り回されてはいますが、それでも霞んでしまわないだけの個性をそれぞれが持っていて、それもまた魅力です。
タグにダークファンタジーっていらないと思う。
ダークファンタジーって聞くと憂鬱な感じがして読むこと自体しない人(私もその1人でした。)がいるのでめっちゃ勿体無い。
勧善懲悪で主人公が上官だろうが関係なく悪い奴を成敗していくから見ていて楽しい。
ちょっとひどいのかなって思うこともあるけど、そいつのやったことを思い出すともっとやってくれって思ってしまう私もいました笑
最近の異世界小説は冒険者になって、高ランクになって〜みたいなのが多い中、軍の中で腐敗を排除して成り上がるってのが斬新で本当にお気に入りになりました。
主人公に現代にも当てはまるような腐った人たちが多くいるので、そいつらに言ってほしいぐらい。
帝国将官の頂点を目指そうにも、帝国は貴族によって腐敗してしまっていた…
権力をもつものが正しいと言わんばかりにもうどこにいってもクズばかり…!!
そんなやつらをサイコパスである主人公が倒して上り詰めていきます。
邪魔者を悉く!容赦なく!え、そこまでしなくても…と思えるまで踏み潰します(笑
爽快感があるし展開が読みづらく、似たような展開があまりありません。
戦争編8月10日の時点でも面白さが衰えてません
むしろ戦争編が1番面白いかもしれないくらいおススメです
ただ、最短で頂点を目指すので味方であろうとこき使うので
ちょっとかわいそうになります(苦笑
学生編は読まなくても楽しめるように作られています