タイトルとあらすじ通り、力・頭脳・性格すべて強力無比な主人公が無能を粉砕してゆく痛快な物語、なのだが。
まず、タイトルとあらすじで想像される100倍くらい頭のいい作品だと思った。
主人公はじめファンタジーならではの振り切ったキャラクターだらけなのだが、組織や人間というものについての描写には現実世界に繋がるリアリティがある。
主人公がとる戦略・戦術も筋が通っていて面白く、「無能な貴族上官を蹂躙」する過程も単なる力技だけでなく頭脳プレーが楽しめる仕様になっている。
ざまぁものの悪役によくある「こんなアホなやつおらんやろ」的ストレスを感じさせない書き方は作者の力量によるものだろう。
タイトルで敬遠している人にこそ読んでほしい、内容の濃い物語である。
本当は・・・いけない事なのかもしれない。
そして、いけない事ってなに?と、子供に聞かれたらなんて答えます?
常識的に考えて、他人に迷惑を掛けない事ですか
正義と悪の話から、生死にかかわる事をする事ですか
自分の意見を、押しつける事ですか
他人と同じことをしないといけないという事ですか
人の物を、自分のモノとする事でしょうか
人の考えは、幾千幾億通りあるんですね。
ヤル気は、ある。
あった。
もう無い。
人は変わってしまう。
それでも、思い出して
それでも、思い出されて
それでも、強制されて
軌道修正は、必要・・・その為には力が必要なんです
誰にも、想像がつかない方法で身に着けるしかないんです
共感できないかもしれない
そんなことは真似できない
でも、そこに未来が見えるかもしれない。
それは、楽園?それとも落園・・・
救いを求める。
差し出される手を掴みたい。
人は一人では何もできないのだから
踏みつけ、乗り越えないといけない
ライトノベルです。
安心して捲ってください。
虜になるでしょう
追記20230906
あと、痛快!
優秀でも報われない人、無能でやる気だけはある声のでかいアイツ、人の手柄で出世する人、世の中に出ると色んな人がいますよね。
また学生時代と違い、違うカテゴリーの人とも上手く人間関係を作らなきゃいけない。
まあこれが大人になるって事かもしれません。
そんなストレス社会で日々お疲れの皆様に朗報w
この小説読んでみよう。翼授かるぜw
主人公ヘーゼン様は違います。
論理で物理で策略で逃げ場を潰し、悪人、無能上官、貴族、官僚、国、他国そんなストレス発生元をぶった斬り蹂躙、調教、奴隷化、弟子にしていきます。
ヘーゼン様はサイコパス、やべー奴には違いませんが、痺れる、憧れるって感じの読者みんなのご主人様に違いありません。ꉂ(´꒳`♡)クスクス
最後に読者の皆様はすべからく、未読の方も読めば一度は言ってみたくなるこのセリフ「頭が高い」ってね。
このレビューを書いている2023年8月27日時点でのレビューの平均評価点が3点満点中2.828です。1万点を超える総計であるにもかかわらず、この圧倒的な評価の高さを見ればこの作品がいかに異常であるかがご理解いただけると思います。
私の感想を書き連ねるより、数字を見てもらえばお判りいただけると思いますので余計なことは書きませんが、一つだけこの作品の推しポイント書かせて下さい。
モズコールというキャラが覚醒してからが本番です、主人公も幼女という無敵属性を持つヒロイン(?)も彼には勝てません。安心してください、期待を裏切りませんよ(個人の感想です)。
一般的に、登場人物が魔法で戦うような作品では、主人公の強さを表現するときに、得てして魔法の設定のたれ流しになっていて、読者としては『ふ~ん』と言うしかないような物が多いですが、
この作品の場合は、『こんなこと言えたら痛快だろうな』と思わせる暴言を主人公が敵に容赦なく連発します。
ただ乱暴なだけではなく芯を食った的確な暴言が非常に痛快であるとともに、ただの設定ではない具体的なセリフによって、主人公の強さが説得力を持って表現されています。
また、主人公の性格的な強さが際立っていて、他の登場人物は漏れ無く振り回されてはいますが、それでも霞んでしまわないだけの個性をそれぞれが持っていて、それもまた魅力です。