前半と後半で、色合いの変化を意識した演出が物語を映像的に魅せてくれている。 簡潔で読みやすい文章でありながら、粋な演出まで入れる姿勢に、作者の遊び心が垣間見えた気がした。 黒の景色に浮かん…続きを読む
淡々と綴られているのに、線香の香り、田舎の葬式や法事特有の情景が、まざまざと浮かびあがります。怪異の原因も、正体も明かされる事はなく、更に謎も残ったままなのに、これは夢や妄想ではない、と思わせるとこ…続きを読む
いわゆる「恐怖体験」を語る時、人は知らず知らずに饒舌に――つまり「話を盛り上げよう」と語り口や演出に凝ってしまいがちだ。 しかし本作は、あくまでも筆者の実体験を、飾らず盛らず、ありのままが伝わる…続きを読む
幼い頃のお葬式のお話し。これが現実に起こったなら僕はおしっこを漏らして失神すると思います……雰囲気のある文章でぐいぐい読ませるのですが、怖いの無理という人は引き返したほうがいいよう思います。…続きを読む
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