僕は誰。僕は僕。

出雲 誠

僕。

僕はいったい誰なのか、それは誰も知りえず僕も知らない、一生をかけて探すさ。


はたして見つかるのだろうか、答えは。


いつしかこの探求心は風化してしまうのではないだろうか。


つみあげた積み木のようにいつしか崩れ去るのだろうか。


たかがその程度のものなのだろうか。


いやだ、忘れたくない、この気持ちは僕のものだ。


誰にも、なににも代えられない僕のものだ。


なぜかそう思うと涙がこぼれた。


のぞむ答えは見つからず。


かみさまなんているはずもないものに祈るなんてのも馬鹿馬鹿しくて。




それでも僕は。


れ、っとう、、感?のようなものを抱きながら、それでも諦めず。


はてしなく続くであろうこの探求心。


誰であろうとこの僕であろうと止められはしない。


もうすぐ。もうすぐだと言い聞かせ。


知ろうとする気持ちを、諦めという壁にぶつけないように。


りかいなんて誰にも求めないさ。


えいえんに僕を探すのは僕一人でいい。


ずっと。ずっと。一人で。


僕であるのは僕だけなのだから。


もとめた答えとは違えど、がっかりなどしないさ。


知りえないのだから、まだ誰も。僕すらも。その答えを。


らいねんか、はたまたひゃくねんご、にひゃくねんごになろうと。


なぜと聞かれたら答える術はない、けど諦める理由にはならないから。


いつからか僕は、僕を探すうちに強くなれたのかもしれない。




一つだけたしかなことがある。


生きている。僕は答えは見つからずも、それでも生きているということだ。


を、という字は主役にはなれない、けれど僕はこの、を、という字が好きだ。


かつやくの場はなくても陰で頑張っているんだと考えると好きだと感じた。


けんそんだなんて言葉は似合わない、彼は皆にそんけいされるべき存在なのだ。


てのひらをみて、を、という字を指で書く、彼は勇気をくれる、それが糧になる。


探求心はいまだ枯れない。


すーっと息を吸って、また今日も頑張ろうと思い始める一日の始まり。


さあ、まずは師の教えを思い出せ。「縦だ、物事はいつも全て縦なのだ。」





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僕は誰。僕は僕。 出雲 誠 @makoto__

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