第7話 最後
【百日戦争の星に国を築き上げた少年は、王となり、その星を治めた。
長い月日を経て、星は願いを叶えた星と呼ばれ、国を築き上げた少年は、英雄と呼ばれるようになった。
描かれる時そのとなりには、願い姫と呼ばれる少女が寄り添っていた。】
フラリフラリと、出歩いたその足は、幼馴染みの家へ向かっていた。
力のない指で、チャイムをならす。
そして、返事も待たず、家へ足を踏み入れる。
馴れた足取りで、リビングに向かうと、幼馴染みが笑ってで迎えてくれた。
「お疲れ様。咲」
「ん、今日は聞いてやる。」
その言葉に、ひどく安心した、男──桜木玄こと、黒坂咲は、二人に飛び付いた。
「夜、結。ありがとう」
二人は、あきれながらも、「どういたしまして」と、そう返した。
作家の幼馴染み 結記 @yuki_tasogare
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