おかあさん

おかあさん

　○がつ×にち□ようび　てんき　はれ

　きょうは、こわいことがありました。

　がっこうからかえって、テレビのあるへやで、おかあさんといすにすわってテレビをみていました。

　テーブルのむこうで、おかあさんがわらっていました。

　ぼくは、よこをむきました。

　まっすぐなろうかのおくに、げんかんがみえました。

　ろうかのよこに、へやがあって、ひだりがぼくのへや、みぎがおとうさんとおかあさんのへやです。

　ろうかをみていたら、みぎのへやから、ひとが、バッとでてきました。

　そのひとは、ゆっくりと、かおをよこにむけたので、ぼくと、めがあいました。

　おかあさんでした。

　わらっていませんでした。

　おかあさんは、また、ゆっくりと、かおをもどしました。

　そして、ひだりのへやに、バッとはいりました。

　テーブルのむこうをみると、おかあさんがいました。

　おかあさんはわらっていました。

　こわかったけど、ぼくはぼくのへやをみにいきました。

　おかあさんはいませんでした。

　おとうさんとおかあさんのへやもみました。

　ふくが、いっぱいハンガーにかかっていました。

　ふくとふくのあいだに、だれかいるかもしれないとおもったけど、だれもいませんでした。

　テレビのあるへやにもどって、おかあさんに、「さっき、おかあさん、いたよ。むこうのへやからでてきて、ぼくのへやにはいったよ」といいました。

　おかあさんは、わらうのをやめて、「こわいね」といいました。

　ぼくも、こわいとおもいました。