第6話 もう少し
これは、私が小学3年生の頃のお話。
今日が終われば、明日からは……そう夏休み!
担任の教師は50代の男で、恐い顔の割には優しくて話が面白く、そして、何より、ウダウダと長い話をしない人だった。
その日も、どのクラスよりも早く出て、ロッカーに入ってる大量の荷物を抱え、家に帰った。
まさか、小学1年の弟より、早く帰ってるとは思わなかった。
帰ると早速、通信簿を母親に奪われ「もっと頑張りや!」と言われるのでした。(^^;)
通信簿の成績評価は「よくできる・できる・もう少し」の3段階に分けられており、1学期を通した先生の感想が付け加えられている。
遠くの方からバタバタと駆け足の音が聞こえ、弟が帰ってきた!
弟は、満面の笑みを浮かべ、母親に通信簿を渡す。
ま、まさか……コイツ……いいのか?( ̄口 ̄i)
「ねぇねぇ、見てよ! 僕、マルがいっぱいあんねんで!」
確かに、彼が言うようにマルが、いっぱいだったよ……
「もう少し」の方に。
通信簿の見方が解らないくらいに、お前のオツムは、もう少しだったのか!
兄ちゃんは、悲しいぞ!(ToT)
え? ロンの成績は?
まぁえぇやんけ! そんなの!( ̄~ ̄#)
むかしばなし 論 @londebell
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