恋の告白しにいくに、だれじゃだじゃれは?
壺中天
眠られぬ夜のために
「征きます」
会長は自分を奮い立たせるべく、腰を落としてガッツポーズした。実はビビっているようにもみえる。
「逝ってこい」
「
「イケないことしちゃイケないよ」
「
「おいきなさい、なぐさめてあげる(玉砕してこい、骨は拾ってやる)」
「あ~ん、みんなの
会長はヘタレた。しかし、生徒会室からたたきだされて扉に鍵をかけられた。
その告白は腰のひけた控えめなものになったが、かえってそれがよかったのかもしれない。最初の勢いの侭でいったら玉砕していたことだろう。
彼女の卒業を待ってから、校長の仲人で結婚するというはこびになった。それまでは清い交際であることを厳命されたのはいうまでもない。
かくして、会長は今夜もひとりエッチで自分を慰めるのである。
恋の告白しにいくに、だれじゃだじゃれは? 壺中天 @kotyuuten
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