渾身作で公募に挑むのは非効率?


電撃文庫が、本格的にカクヨムに参入するようである。


新文芸! オールジャンル! 面白ければなんでもアリ! コミカライズ!

カクヨミストが目の色を変えそうな企画だ。


はい。管理人も応募します。


   *


というわけで、本題。


ラノベ公募だと、構想○年の渾身の作品を押しのけて、短時間で書き飛ばした作品が受賞することもあるようだ。


なんと理不尽な、という気もするが。

これには理由がある。



100のリソースを、質と量に振り分けるとする。

どうすればもっとも成果が出せるか?


結論から言うと、成果は「質:量=50:50」のとき最大となる。




上述を式にすると、こうなる。

(質)+(量)=100


ここで「成果とは、質と量の掛け算である」と仮定する。

(少なくとも、足し算、引き算、割り算ではないので)


つまり、こうなる。

(成果)=(質)X(量)


すると、成果は、質(または量)の二次関数となる。

(成果)=(質)X(100-(質))


これをグラフにすると、「質:量=50:50」のポイントで、放物線の頂点になる。



分かりきったような話だが、意外に興味深いことがわかる。


・50のクオリティで書き飛ばしたほうが、90のクオリティで仕上げるより、ずっと成果が出やすい。

公募では、やはり量産型タイプが成果を出しやすいらしい。


・二次関数のグラフは放物線状である。

つまり、(質)(量)どちらかに偏りすぎると、(成果)は加速度的に低くなる。



すごく大雑把な仮説であるが、経験や印象に合致している気がする。



例えば、人気作家や仕事がデキる人は、完成度を重視しない傾向がないだろうか。

かれらは、質に偏りすぎることの弊害を知っているからではないか。


他にも、自分の(質)(量)の限界を知ることで、最高のパフォーマンスを上げるための力配分がわかる。


もし最速で1年に12本の長編が書ける人なら、年に6本の長編を仕上げることが最適だと考えることもできる。

また、1日最速1万文字なら、5000文字を目安に書けばよい、となる。



逆にいえば、自分のパフォーマンスの限界を知ることもできるかもしれない。



   *


というわけで、管理人の書いている作品を宣伝。

最近は、民俗学や田舎の風景をモチーフにした、ノスタルジーなラブコメを書いています。


「星垂る山のヘンな人」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886633028

現在開催中の「電撃新文芸コンテスト」に応募中です。






○追記

管理人の作品が、カクヨム公式レビューで紹介された。


https://kakuyomu.jp/features/1177354054886024076


ひえええっ、とびっくり。

開き直って書いたのが良かったのかもしれない。



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