ろくに小説もSSも読まない自分ですが、とても読みすくキャラの動きや情景が伝わってきました。
オリジナル主人公「シロ」はけもフレでは珍しい男キャラですが、誰かの為に一生懸命、
でも自分の好きなことは好きと素直に言えるとても好印象なキャラでした。
それでいて世界観にあった特殊な生い立ちがキャラを立ててます。
フレンズ達との関わり方も違和感なく溶け込んでいて、会話シーンが楽しかったです。
全て読み終えた後に初登場のシロを見ると、まるで違った印象を受けました。
それくらいパークの中で彼は変わった、幸せになった、という成長を感じられるのが読んでいて気持ちよかったです。
70話あたりのシロが一番大変なことになってますやんか。
ストーリーもほのぼのしつつ伏線らしいものがあってええやん・・・と思ったら、
かばんちゃん登場辺りからイチャイチャニヤニヤさせてくれてからのエロい展開で、あぁ~たまらねぇぜ!
せやけど、ツチノコちゃんもやっぱええなって!
かばんちゃんが去った後のパークが舞台だっただけにビックリしました。
かばんちゃんが来てからが本番とは思わねぇ!
ラスト辺りからの怒涛の展開はそれまで読んできた人達に
「はぁ~たのむからなんとかしてくれやぁ~!!たのむからさぁ、幸せにさぁ~~~!!!!!」と
アニメラストを彷彿とさせるハラハラ感と絶望感を堪能できました。
ハーレム予定はないですと書かれてましたが、確かにハーレムというより大河ロマンを感じました。
いや十分ハーレムやったけどな!!
楽しませてもろたでほんまぁ・・・・・・!!
100話にも及ぶ大長編なのにダレる事なく読んでしまえるのは凄い。
オリジナル男主人公、if展開、イチャラブ、伏線、シリアス、ほのぼの、
アニメ版、アプリ版の要素・・・たくさん魅力が詰まった素晴らしいストーリーでした。
この小説とシロ達に会えて幸せです。
けものフレンズの世界に、男オリ主が乱入します。こういう場合、無双主人公マンセーハーレムがテンプレですが……この作品には、それらが一切ありません。努力して力を使いこなし、それでも越えられぬ壁がある。それをみんなで乗り越える。まさにのけ者はいない、最高の世界です。
ハーレムに関しても主人公自身が否定し、見事に男女の友情を性欲なしで描ききっています、この技術には脱帽と言うほかありません。また、恋愛は綺麗なものでは無い、嫉妬も困難もある、それら全てを含めて、相手を愛してこそ愛であると、恋愛模様を通して私たちに伝えてくれました。
まさにお手本、オリ主を描きたいならば、絶対に読むべき作品です。これを読み切った後、皆さんはこう言うしかなくなることでしょう。『最高だった』と。