第5話 唐突に
年月は過ぎ、息子たちは健康に育っていき、絵に描いたような幸せな家族生活を送っていた。仕事も順調で、自分が考えた企画書が通り、グループリーダーに選ばれた。まさに今が人生の山だと自分でもわかることができた。
昔の人は偉いものだ。「人生には山あり谷あり」と昔から言われている。これは、どんなに苦しくても、乗り越えたら、楽しくなる。という意味で使われることが多いのだが、もちろんその逆もまたあるのだ。
言うまでもない。私は、谷に落とされたのだ。
会社の定期検診が、9月にあった。はっきり言って、自分は健康体で、全く問題がないと思っていたので、あまり乗り気ではなかったが、仕方なく行った。
そこで下った診断が、「ガン」だ。
日常 @higanbana
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。日常の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます