第4話暖かさ

私は2人の息子とそして最愛の彼女と日常を送っていた。息子の成長は私が想像していたより速かった。すくすくと成長していった。

私はあまり子供にはガミガミいうことはしなかった。私は父親は言葉で語らない。そんな父親がかっこいいと思っていた。彼女からは何度も文句を言われた。子供に対して無関心すぎると毎日のように喧嘩もした。

それでも幸せだった。毎日が非常に明るかった。私は家族が大好きだ。私はこの家族の一員になれたことがとても嬉しく感じられた。

子供は、元気に育ち、小学生になったある日のこと、2人の兄弟は私にサプライズをしてくれた。

それは、小学生の男の子が考えるような、しょうもないものであった。私の似顔絵と、そして「パパ大好き」という一言であった。しかし私にとっては非常に嬉しいものだった。涙が流れた。普段からあまり子供たちとは関わることがなかった私が、子供たちにこんな風にいってくれるなんて思ってもいなかったことだ。

私は泣きまくった。まるで子供のように。涙が止まらなかった。泣いて泣いて泣き続けた。

私はこの幸せな時間が永遠に続くように感じられた。

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