するすると読めるタイプのブラックジョーク集です。謎の土地神、蛆神様に願い事をすると、それが叶う。しかし、叶えられた願いは直接的で融通が利きません。あっさりと取り返しのつかない事態になり、それを観察する主人公は読者の代弁者。そこに生まれる何とも言えない笑いは正にブラックジョークの真髄と言えるでしょう。日常と隣り合わせの異物感は綾辻行人先生の深泥丘奇談のようで、とても好みの作品です。
一話一話の量が少なく軽快に読むことができるので、途中でダレることなくサクサク読むことができます。前半は一話完結のコメディータッチのホラーなのでどこからでも読むことができます。ホラーが好きだけどあ…続きを読む
M県S市○○町…………、ゲフンゲフン失礼。 むかしむかし、ある町にどんな願い事でも叶えてくれる、とても立派な土地神様がおられましたとさ。 土地の者は、なにか問題が起こると、土地神、土地神と…続きを読む
掌編集で、一話がサクッと読めます。キレのいいブラックな落ちがちょっと衝撃的です。少しグロい描写もありますが、そういうのが大丈夫な方には間違いなくお勧めです。
蛆神様はユーモアのあるキャラクターですね。主人公の冷静な感じも、各話の違和感をかき立てていて、安定した読み心地です。第4話まで読んだ時点で、最も笑ったのは第2話で、最も切れ味が鋭いなと思ったの…続きを読む
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