猫飼い人が不愉快になる(かもしれない)話
桑白マー
僕がずーっと後悔してること
2016年の5月。
僕がご飯を配膳している途中に、愛猫が「にゃーん」と鳴きました。
その声に僕が振り向くと、愛猫は僕を見ながらギューッと伸びをしていました。
その様子があまりにも可愛かったので、僕は「ちょっとそのままね!」って言いながらスマホを探しました。
10秒ほど、愛猫から目を離しました。
スマホを構えて振り返ると、愛猫は伸びをしたままでした。
僕はバカなので、「可愛いー!」と言いながら撮影しました。
愛猫は、死んでいました。
「にゃーん」は、僕を最期に呼んだ声でした。
僕は、愛猫の最期の挨拶を、写真撮影の為に無視してしまったのです。
愛猫は、最期に何をして欲しかったのか。
撫でて欲しかったかもしれないし、抱きしめて欲しかったかもしれないし、最期を看取って欲しかったかも知れません。
それなのに、僕は写真を撮る為にそれを無視してしまったんです。
もう1年以上後悔しています。
ひょっとしたら一生後悔しているかも知れません。
猫飼いの皆さん。
猫が何かいつもと違うことをしたら、撮影をする前に近づいてあげてください。
SNS上で可愛いポーズの猫を見かけるたびに、勝手に心配している元猫飼い人でした。
猫飼い人が不愉快になる(かもしれない)話 桑白マー @Qwuhaku
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