世界観設定

時代背景と作品の時系列

基本は現実世界と同じ

 ここでは、極めし者シリーズの世界観設定を、さらりと説明させていただきます。



・舞台設定は「現実世界」

 まず、大きな意味での「世界」ですが、一言でいえば「現実世界」です。

 なので、国も歴史も文化なども、みなさんがいる世界そのものです。

 そこに異能者がひっそりと、時には表に出て暮らしている。という感じです。


 歴史上で、とんでもない活躍をした武人が実は極めし者だったのでは、という仮説などがあったりしますが、そのあたりは解明されていません。

 そりゃ、亡くなってるのですから文献がなければ確かめるすべなんかありませんからね。



・現代社会と少し違う点

 基本的に歴史などはそのままですが、現代日本(2000年前後)において、少しだけ文化に違いがあります。

 1990年ごろから「対戦格闘ゲーム」と呼ばれるビデオゲームが流行ったのは同じですが、こちらの世界観では、そこから大規模な格闘技ブームが起こり、プロだけではなくアマチュアの格闘大会があちこちで開かれるようになった、という点です。


 格闘技文化は一時の流行にとどまらず、世間に定着しつつあります。

 また、アメリカなど主要先進国でも、日本ほどではないにしても広がりつつあるそうです。



・極めし者の登場

 いつ頃から極めし者が現れたのかというと、実はこれも曖昧です。

 国によっても違います。

 日本では江戸時代に、とてつもない力を持った人物の目撃情報が記されています。

 その一つの例が「鎮魂一蹴!」に書かれています。


 しかし恐らく室町時代、主に戦国時代にはもういたのでは、とも言われています。これが先述の「とんでもない活躍をした武人」にあたるわけですね。


 ではいつ頃に「極めし者」という呼び名が出てきたのか、ですが、第二次世界大戦後となっています。

 世界的に少しずつ認知されつつあった「とんでもない身体能力を有する異能者」を「極めし者」と呼ぶことでまとまったとか。

 ちなみに、英語では「Overed」といいます。

 とてつもない力をもつ何かを「超えたもの」と呼ぶのはよくある話で、まぁ月並みというか……(笑)。



・極めし者の認知度と偏見

 先述の格闘技文化の定着によって、極めし者も表舞台に立ちやすくなりました。

 と言っても、まだまだキワモノ扱いされるぐらいですから、格闘技に興味のない人達には、あまり伝わっていないようです。


 一般人と異なる存在への偏見も、もちろんあります。

 極めし者は武器などを持たなくても簡単に相手に害をなせる存在なので、怖がられることも多いです。

 なので、力を持つことを隠す者もまだまだ沢山います。

 その中で、力を正しい方向で使い、正しい認識を持ってもらいたいと活動する極めし者もまた、存在します。



・極めし者の割合

 まだまだしっかりと研究されつくされていないので、推測も交えた話になりますが。

 異能の元である闘気とうきを扱える素質を持つのは50人か100人に1人ぐらいか、とされています。

 学校でたとえれば、2クラスに1人、あるいは1学年に2人ぐらいですか。結構多いですね。


 実際に闘気を扱い、極めし者として活動している、あるいはできる人の割合は、1万人に1人ほどとされています。

 これは、闘気を扱うには、基本的に格闘技に精通していないといけないからです。例外もありますが。

 この辺りはまた極めし者の項目で触れたいと思います。


 以前はもっと少なかったのですが、認知度が上がってきて、自分も極めし者になりたい、と思ってトライする人が増えてきているので、今度もじりじりと増えるだろうと考えられています。



・法整備

 現代日本において新たに法を加えたり変えたりとなると遅々として進まないものですが、極めし者が起こす犯罪についての刑法の改定は、急ピッチで進んでいます。

 やはり、同じ人間でありながら、殴り合えば一般人ではまともに太刀打ちできないからでしょうね。


 では実際にどのようなものがあるのかというと。

 極めし者は他人に対してみだりに闘気を使用してはならない。

 闘気を用いた練習や試合は、必ず第三者の立ち会いを有する。

 闘気を犯罪に利用した場合、現行の懲罰に加え、闘気の故意の悪用による追加刑を処する。

 代表的なのはこの3つですね。


 現時点では極めし者になったからと、名簿などに登録する義務はありませんが、時々検討されているようです。

 犯罪が増えていくと、恐らく成立するでしょうね。

 具体的な懲罰については、書きだすと大変なことになるので割愛させていただきます。



・作品の時系列

 この項の最後に、極めし者シリーズの作品がどのあたりの年代のものかをご紹介させていただきます。


「鎮魂一蹴!」

 1997年 春から夏

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054881420199

 極めし者にして退魔師の富川信司が、とある事件をきっかけに自分のあり方に気づき、成長して行く。


「まいかたチャンプの挑戦」

 1998年 3月から7月

 https://kakuyomu.jp/works/4852201425154934483

 野試合で自分を瞬殺した「あの男」を捜し、アマチュア格闘家、他戸照子が闇の格闘大会に挑む。


「摩天楼の翳」

 1998年7月から200X年Y月まで(連載中のため終わりは伏せておきます)

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054882174206

 回想などを入れるともっと長い期間の話になりますが(笑)。

 私設諜報組織に属する青井結が、さまざまな事件に関わり、闇の深部に足を踏み入れていく。


「すべての悪を倒すまで」

 2004年 夏

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054880958812

 自称、正義の極めし者、水瀬神奈が今日も悪人成敗!


「僕の彼女はエージェント」(「摩天楼の翳」完結後、連載予定)

 2012年ごろ

 平凡な大学生、新庄が想いを寄せるのは、同じゼミの赤城紗由奈。なんと彼女は諜報組織でバイトをしているのだ。



 以上です。

 次は極めし者について詳しく書き記します。


 ……あれ。照子、あの男と一対一で野試合ということは、刑法に触れるんじゃないか……?(ぼそっ)


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