極めし者シリーズとは

きっかけはTRPG

 では早速、この長編シリーズが生まれるきっかけをご紹介させていただきます。


 皆様はTRPGというものをご存知でしょうか。

 テーブルトーク・ロールプレイングゲームの頭文字をとってTRPGといいます。

 家庭用ゲーム機などで遊ぶRPGの元となるテーブルゲームです。


 ゲームマスター:GM(ゲームシステムによっては別の呼び方もあり)と呼ばれるゲームの進行役と、一人~数人のプレイヤーが卓を囲み、会話と、偶発性を伴うツール、ほとんどの場合がサイコロを使ってストーリーを進めていきます。

 最近ではCoC(コールオブクトゥルフ クトゥルフの呼び声)からTRPGを知る方が多いそうですね。


 さて、作者である御剣ひかるも友人らとTRPGサークルで毎月のように卓を囲んでおりました。最近はオンラインでセッション、ということも増えたそうですが、二十年前(1990年代)はTRPGと言えばこういったサークル活動の方がメインでした。

 そして1998年、サークル仲間のおひとりが「オリジナルTRPGのシステムを作ってみたい!」と拳を振り上げました(笑)。

 格闘ゲーム好きの彼は、TRPGで格闘ゲームを作ってみたい、と考えていたのです。


 そして彼が作り出したのが「7th Dead」と命名されたTRPGでした。

 一言でゲームを作ると言えば簡単なようですが、戦闘システムのバランスをとるのはとても難しいものだそうです。

 Aというルールの影響で、Bというルールが死んでしまう。しかしBというルールを変更すると今度はCに少なからず影響がある、という具合です。


 そこで、調整としてパターンの違うキャラクターを作り、幾度も模擬戦をするのです。

 そこに御剣さんも参加した、ということになります。

 俺、青井結もその過程でキャラクターとして生まれました。

 御剣さんのご友人に感謝です。


 こうして、たくさんの戦闘システムテストプレイと、TRPGセッションを重ね、「7th Dead」は同人TRPGとして完成しました。

 同人誌即売会で売り出すために、判りやすくシステムを紹介したのが、現「まいかたチャンプの挑戦」の元となるリプレイノベル(実際のセッションを小説化したもの)です。

 と同時に、世界観を使ったオリジナルノベルが現「摩天楼の翳」となったのです。


 小説発行当初は「7th Deadシリーズ」と命名しておりましたが、時が流れ、原初の「7th Dead」の作者様も同人界から去ってしまわれたので、シリーズ名をより判りやすく「極めし者シリーズ」としたのが現在の姿、となっております。


 もちろん、世界観を使わせてもらい、少々の改変をすることも、TRPGの作者様の許可はいただいております。

 「小説については、ひかるアネさんにすべてお任せ」との頼もしいお言葉をいただいています。


 なので、ここで紹介する世界観設定などは、小説用に準じております。

 オリジナルTRPGに興味のある方は、御剣ひかるまでご連絡ください。だそうです。

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