第3話

卒業


卒業式の朝、彼女から動画が届いた。彼女が頑張って作ってくれたものだった。とても愛おしかった。

違う学年なので学校が離れるのはぜんぜん覚悟していたが彼女を見ない毎日を送ることは辛かった。


高校生活


中学は家から徒歩10分だったが、高校は電車と歩きで1時間の県外の学校だ。環境が変わったものの彼女への気持ちは薄れるどころか増す一方だった。高校に入っても夜に彼女の家によく行っていた。すごく迷惑だったなとさすがにバカだったと思っている。それからも、高校生活と彼女との日々を楽しみ6月くらいになった。


彼女の気持ち


6月くらいになった。急に会わない日が多くなっていき、どうしたのかなと思ったりしてきた。あまり気にせずにいたのが、失態だった。もっと早く気付いて話をしてもらうべきだった。


別れ


6月の末、彼女が急に別れたいと言い出した。僕は冗談だと思った。急になんでと思った。何か悪いことをしただろうかと必死に考えた。彼女は中3になり、同学年に好きな人ができていたのかもしれない。僕は嫌だったがそれに従った。

そこから僕は絶望の日々が長く続いた


それでも好き


何度断られても僕は彼女を嫌うことができなかった。もう自分は何もかもやる気をなくし、ふとした瞬間に彼女を思い出していた。この辛い期間は、長く続いた。さらにショックだったのは彼女が他の男の人と楽しそうにしているところを見た。その時は本当に死にたくなった。苦しくて、苦しくてたくさん泣いた。そこから僕は今に至る。


出会わなければ...


今は少しは落ち着いたが、まだ心は苦しくなる。彼女と出会わなければ、今頃普通の共学に行って、普通に女の子と喋って、また他の恋をしていただろう。こんなに彼女を考えることもなかったし、この苦しみや切なさは無くて済んだだろう。こんなことを思っている今でも僕は彼女のことが大好きだ。これからいきて行く中でも彼女を超える人と出会うことはとても難しいと思う。初めてあんなに人を好きになったことがなかったし、しっかり付き合うのも初めてだったから最初の人が彼女で余計辛い。神様は意地悪だ。もう一度彼女に振り向いてもらいたい。無理なことだが、これは僕がいきてきた中で一番強い思いである。もっとああしてれば良かったと悔やむことが山ほどあるが、次に出会う人、本気で好きになる人は絶対に幸せにしたい

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「出会わなければ...」 失恋からなかなか立ち直れない者 @an_1226

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