今ここにある希望
@oozoratubasa
序章
僕たちはここで、何を思い、未来へ向けて何を描くのだろう
君はきっと覚えていない約束、俺だけが覚えている約束。
俺と君だけの約束。
その約束をもう一度だけ…
ここは日本である。
その、中心部に位置する長野県、そこのとある場所に住んでいる。
ここでは年に一度大きな祭が行われる。
それを目的とする観光客も少なくないほどだ。
今は中学三年の春、つまりはクラス替えの時期である。
迫り来るテストや部活の引退、受験などで1番忙しい時期だ。
部活も大詰めで、やる気に満ちあふれる時期でもある。
俺の名前は、神崎 水騎。
部活は陸上部に所属している。
中でも200m走の選手だ。
学習面においての成績は、中の下といったところか。
俺には好きな人がいた。
名前は片桐 夏葉。
同じく陸上部に所属しており、彼女も200mの選手であった。
女子の中ではかなり足が速く、彼女を目標にしている人も少なからずいる。
成績優秀で先生や友人からの信頼も厚い。
どんな観点においても非の打ち所は見当たらなかった。
いつか、この思いが晴れるよう、そう祈りながら彼は、彼の道を進んでいくのだ。
今ここにある希望 @oozoratubasa
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