第6話 怪盗X
次の日の夜…。
俺はブレスレットを引きちぎり銃を取り出し何度も構えの練習をする。
ゆう「ほっ!たぁっ!」
明日香「おー。精が出るねー」
ゆう「あぁ…明日香か。こんな夜にどうした?」
明日香「掛け声が聞こえたからね〜。構えの練習?」
ゆう「あぁ。本当になにかあったら困るからな」
明日香「ははっ。そうだね」
明日香がそう言って苦笑いをする。
…と、すぐに顔を顰める。
ゆう「…?どうした?」
明日香「物音がした。ちょっと静かにして」
明日香にそう言われて俺は口を閉じる。そして明日香と同じように耳をすませる。
…確かに風の音以外にも何か布がこすれるような音が…。
ドテッ
ん?ドテッ?
音が聞こえた方を明日香と一緒に見てみるとそこには白い物体。
あれは…マントか?
?「いったぁぁぁぁぁぁぁ!」
?「ちょ、大丈夫!?てかバレてる!」
?「なんやと!あ…ど、どうも〜」
ゆう「あ、はいどうも…ってなるか!」
俺は銃を捕獲用のネット砲に変え謎の2人に撃つ。…が、それは何かに引き裂かれパサっと地面に落ちる。
明日香「誰だろうな。こんな夜中にうちの城に用があるのは」
ゆう「しかも…武器まで持って」
謎の2人は顔を見合わせしょうがない…というふうに立ち上がる。
「どーも初めまして『赤羽の城』の執事さんに騎士さん。俺は怪盗X!ここにいる国王の命を奪いにきた!」
「で僕は相棒B。一応XもBも本名なんだよ」
XとB…変な奴らだなあ…。
と俺が呑気にそう考えていると、隣の方から嫌な空気が漂ってくる。
明日香「ふーん…国王の命を、ねえ」
ゆう「おい…明日香?」
明日香「俺はここの執事長でもあるんだけどね?やっぱりちょっと許せないんだよねえ」
明日香が右手を突き出す。
そこにはキラリと光る…指輪。
明日香「ゆうは後援よろしくね。やるよ」
ゆう「お、おう!任せろ!」
俺は銃を変えて構える。
明日香は突き出した手を右下に振り下ろす。その軌跡に光る玉が出てくる。
その玉は変形し…投げナイフ程度の大きさになる。
ゆう「あれが…あいつの最終兵器…!」
明日香の顔がキラリとナイフに映った。
狂気の王国の皆さん 最善策 @saizensaku
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。狂気の王国の皆さんの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます