第12話 修行

「એક લેન્સ ઉદ્દેશ મદદથી ક્ષમતા દર્શાવવાની?」

「જાદુ હસ્તક્ષેપ દ્વારા ઈરાદો એક્સચેન્જ ઓફ」

「(よくやるねー?)」

「(ほんと~に、熱心ですね~)」


馬車に揺られながら、リュリュとフィリスがひそひそ話している。こっちはそれどころではない。どこからどこまでがセンテンスなのかすら分からない言葉を、ひたすら唱えては、ダメ出しされ続けている。

魔法を使うというのがどれだけ難しいのかは、だんだん分かってきた。もう圧倒的に難しい。今はフレーズ単位で覚えようと四苦八苦しているために、意思疎通の魔法を使っていない。

昼ごはんで休憩する時などに、簡単な言葉で話しかけてくれているのは、むしろすぐ覚えられた。

「焚火」、「魚」、「お椀」、「水」、「食べる」、「飲む」・・・

何なら覚えた言葉で二往復ぐらい会話ができる程度になっている。


しかし、魔法はヤバイ。母音や子音が数多くあり、そもそもどう発音していいのか分からない。最初に聞いたとき「本当に発音できるんだろうか」とさえ思った。発音しようとすると舌を噛みそうになる。

さらにこの言葉に、魔力を載せるってんだから、なんだろ、ギターを弾きながら歌うというか、不慣れな二つの事柄を同時にする難しさがある。

とてもじゃないと無理なので、とりあえず発音の方だけに。それにしても無理なので、小さなセンテンスだけに。と、難易度を小さくしてもらったのだが、それでもなおうまくいかない。二語文までは何とかなっても、三語ぐらいになるとかなりお手上げな感じ。

しかし、ピディーさんと二人で意地になってやり続けている。呆れた顔でもう二人は見ている。


「જાદુ હસ્તક્ષેપ દ્વારા ઈરાદો એક્સચેન્જ ઓફ?」

昼を過ぎたころに、最初のセンテンスの所でピディーさんがGood!とサムズアップした。おお、なんとかこれで合っているらしい。もう一度

「જાદુ હસ્તષેપ દ્વારા રાદ એક્સચેન્જ ઓફસ્ત?」

今度はダメだったらしい。しかめっ面のピディーさん。


「ધારેલા હસ્તક્ષેપ જાદુ એક્સચેન્જ ઓફ?」

あ、今度は惜しかったらしい。どこがどう惜しかったのかは分からないけれど、なんとも残念そうな顔をされた。


これは、先が長いな・・・

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海より深い3センチ @gestaltgeseltz

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