海と階段の街、ルキッラの宿

作者 ロドリーゴ

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★★ Very Good!!

と、思った。
登場人物のやり取りが心地好くて、けれど皆、本心の部分は隠していたりして。
誰かを尊重しようとする人の温かさが、全編包んでいました。

時間の感覚がむにゅーと延びて、潮の香りとか、照り返す陽を感じる。そんな読書体験ができました。
面白かったです。

★★★ Excellent!!!

イタリアの片田舎の旅館やってきた女性二人の日本人客。
その二人と触れ合う三日間で宿のオーナー、ルキッラと料理人のマサキはどう変わるのか?

ルキッラとマサキは長い間の付き合い、
お互いのことはよく分かっているけれど、本当の気持ちがかえって分からない。

そこに異国の女性二人が来ることで、見えていたのに気づかなかった
ことが分かる、そんなありふれた日常を切り取った作品です。

そこにずっとあったのに見えない、気づかないことって
よくありますよね。
外から来た人にはすぐにわかること、それをルキッラとマサキは教えられる訳ですが、なかなかに日常ドラマな展開です。

イタリアの照りつける太陽、美しい海、軽い男(笑)、そして見つかった恋心!

いろいろな要素が楽しめる作品です。

★★★ Excellent!!!

日本人観光客にちょっと人気が出始めたイタリアの宿の物語。
個人経営の宿は経営者含めて3人しかいません。ですから、必然と観光客との距離は近くなます。どんな人間にもドラマが存在する。作者プロフェッサー・ロドリーゴの真骨頂とも言えるヒューマンドラマが展開されます。
初めて作者様の作品を読んだ方なら、丁寧に描かれた人間心理に背景描写。登場人物達の生き生きとした描写に癖がなく読みやすいと思います。
そして、他の作品も網羅されている読者はスピンオフの楽しみに酔いながら楽しめるでしょう。

優しく、そして温かい癒しを与えてくれる。人との関わりの大切さ。
毎日を淡々と生きていると忘れてしまいそうな感情を思い出させてくれる作品です。

日常系ヒューマンドラマが好きな方は、更に一押しです!