第10話 ギルドについて学びます?

「それでは、当ギルドについて説明させていただきます。」

おお。いつの間にか飲み物が目の前に。これは飲んでもいいってことですかね。ありがたくいただきます。


「当ギルドでは冒険者の皆様をランク付けし、ランクに応じた依頼を仲介致します。ランクはFランクからSランクまでとなっております。年齢での昇格制限はなく、依頼達成数やセミナーの受講、推薦等によりランクが変動します。ランクは上がるだけではなく、下がる可能性もありますので、お気をつけください。ここまでで何か質問はございますか?」

林檎っぽくて甘くておいしーです。ではなくて。ふむふむ。ランクに分かれてるのね。

「えっと、Fランクからということは私たちもFランクなのですか?」

「そのとおりです。」

ちゃんと聞いてましたよアピールです!


「依頼達成数ということは、我がシノと同じ依頼を受ければ、ランクも共に上がるということか?」

「ギルドカードには、依頼達成数だけでなく、討伐履歴や採取履歴も記載されます。これらもランク査定の対象となりますので、同じ依頼を受けたとしても、ランクに違いがうまれる可能性がございます。」

なんと!?じゃあヒョウガに頼らず頑張らないとですね。


「依頼はギルド窓口で受理し、達成報告も窓口にて行っていただきます。ギルドは午前5時から午後11時までです。緊急の場合等以外は午後11時以降に対応することはできかねます。食堂は24時間営業しております。もし依頼が失敗また達成不可能となった場合は、賠償金を支払っていただきますので、無謀な依頼は選ばれませんようにご忠告させていただきます。以上で当ギルドの説明を終了します。何か質問はございますか?」

えっと、今のところ大丈夫だよね?あとは何かあるかなぁ。

ピコン

『神様からのヘルプ:この人に今日泊まる宿聞いておいた方がいいんじゃないかなー。じゃないと夜になって困って泣くことになると思うよ僕。』


そうですね。別に泣いたりしませんけど、一応聞いておきますね。一応ですからね。

「えっと、おすすめの宿屋とかあったりしますか?」

「ギルドから3軒隣の宿屋『小鳥の巣』がおすすめです。ギルド職員サーラからの紹介と言えばサービスされると思います。以上でよろしいでしょうか。では、お二人の冒険者証が出来上がりましたのでお渡しいたします。」

でーきた!薄緑に名前とFランクって書いてあります。可愛いカードです。わーい。無くしそうで今からやばいでーす。

「冒険者証は無くすと再発行に銀貨1枚と半日程度の時間がかかります。無くさないように鞄のなかにしまうことをオススメいたします。」

了解です!ちゃんとしまっておきます。

「ありがとうございました。」

「ありがとうなのだ。」

じゃあ早速宿屋さんに行ってみよう。そのあと街を探険しよーっと。





「サーラ、お疲れさま。」

「えぇ、お疲れさま。」

「大変だったわね」

「えぇ、可愛すぎたわ」

「そうね。貴女頑張ってたものね。」

「えぇ、気を抜くと発狂して気絶しそうだったわ。本当に可愛すぎるわ。」


無表情受付嬢サーラ。冷たく見えて実は可愛いもの好き。つまりシノとヒョウガはドストライクなのです。お疲れさまでした。

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異世界生活を満喫するために必要なのはチート能力よりもチートな兄姉だった? 卯月 唯 @uzuki0yui

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