鏡の世界は何とも普通

@0924bea

第1話 とにかく普通

私は人間の学生である。

私の特技は、何でもこなすことである。

しかし、小さい頃から出来たという訳ではない。あることを境に変わったのである。

小学生の頃、テレビで見たあるスポーツ番組でのことだった。だが、今考えてみれば何でもよかったのであった。

「ただ意識をすればいい」と。

その時思った。ならばスポーツにおいてなくても、意識でどうとにでもなるのではないかと。

その一言から、攻略していった。勉学においても。スポーツにおいても。

ただ、今学生の身。まだ就職していない。ので、これからどうなるかわわからない。


あらゆることを攻略していった私は正直、人生がとてもつまらなかった。

何か起こらないかなと思い。屋上で空を見上げた。

そこでチャイムが鳴った。またつまらない日常に戻る―。


片開き用のドアを引いた。

中に入った一歩目。

「っゾク...!」

味わったことのない、背中がビクビクと震える感覚。

周りを見て周囲を確かめる。屋上は立入禁止なのでいるはずもない。立入禁止と言っても、言葉だけで実際は何もしていない。見つかってしまった場合の処置はあるが。

だが、本当に誰もいない。

気味が悪い。

けど一つ。気がかりなものを見つけた。

そこにはいつもない場所なのに、大きな鏡が置いてあった。

全身なんかすっぽり埋まる大きさだ。

近寄ってみる。

鏡。普通の鏡。

けどどこかひかれていくような、そんな鏡。

じっと見ていると、前のみりになってしまって突っ込んでしまった。

ぶつかる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

すかさず手を前に出す。

すると手に当たった感触はなく、後ろを振り向くとかがみがうしろになっていた。が、確認すると消えてしまった。

「すり抜けた!?」

周りを確認する。

すると、いつも降りていく階段が逆になっていた。

鏡の世界に入ったんだと認識した。


教室に行ってみる。

「何か変わっているのかもしれない!」

そう期待に胸をふくらましてむかった。


結果


何も変わらず


私はつまらない日常が変わると夢見ていたが現実は甘くないことを深く感じた。

そう、しょげる私であった。


さらに、時や時計などが逆向きになっていて努力するはめになり、さらにしょげる私であった。





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