第1-終話 その強さがあれば、すべてを守れると思った
「ふざけんなふざけんなふざけんな!!」
相手の男たちが激昂しているようだ。
唯一勝った男も団体の勝敗を見れば負けているし、何よりこのまま良い思いが出来ると思っていたのにそれがお預けになっていきりたっている。
梓は腕を組んで虫でも見つけたかのような怪訝そうに眉を顰め、見下すように眺めていると、男の1人が暴力に訴えようとしているのか大吾たちの方へと歩いてくる。
大吾は流石に1番前に、1番男たちに近い位置にいた梓を自分の後ろに引っ張ると、男たちと正面から対峙する形となった。
「無理矢理にでも連れて行くからな! アバズレどもが!!」
「五月蠅いお猿さんね。約束は覚えているかしら? 守って貰うわよ」
「知るかっつうーの!」
男が大吾に向って腕を伸した刹那、どこからともなく現れた黒服の男がその腕を掴むと一瞬で男の後ろに回り込み、締上げてしまった。
大吾がそっちに目を奪われている隙に後ろの2人も違う黒服に押さえつけられ、猿轡を加えさせられている。
男たちには怒りの表情よりも、恐怖の表情が色濃くなってきたようだ。
「先生に連絡はしたの黒岩?」
「はい。準備は出来ていると」
「そう。先生を待たせるのは悪いわ。早く行って」
そう言うと黒服に担がれて男たちが店外へと連れて行かれた。ドアは見えないような位置なのでどうなったかまでは大吾には分らない所だ。
「えっと、梓さん?」
「最初に約束したでしょ? 私たちが勝ったら知合いのAでVな映像DVDの製作に出演して貰うって」
「・・・木辛、マジ怖いんですけど」
「約束したのだから守って貰わないと。3回は出演してもらうんだから・・・ うふふ」
「何、梓さんそう言う趣味があったの?」
「まさか。目の毒にしかならないから目に移さないわ」
大吾は心から、梓を敵に回すことだけはしたくないと思えた。
何せ浮べている笑みが、笑みだけなのにもうドSって感じが全開なのだ。
まだ優しく教えて貰っているのだと感じつつ、ふと自分の戦いを思い出した。
梓や由貴と対戦していると、それこそコテンパンで勝目のかの字も出てこない。
ずっと負続けてきた彼の勝利経験はCPUとの対戦のみだった。
ゲームセンターで対人相手に初勝利を収めた、これは格ゲーを始める人間としてはとてつもなく大きな一歩であり、同時に大き過ぎるぐらいの喜びでもある。
元来、ゲーセンはある程度こなした猛者や他のゲームで馴したような人が中心となりやすい、修羅の国の圧縮図に近いものと考えても差支え無い。
初心者が迷い込んで楽しいと感じるよりも先に何が起きたのか分らない、となることも方が圧倒的に多いだろう。
今では家庭用という敷居が引くものもあり、家庭用から入ってゲーセンに通うようになった人だっている。
大吾のような例も珍しい話しでは無い。
ゲーセンにいる人が親切に教えてくれて、通うようになったということだってある話しだからだ。
が、確立、可能性は限りなく低い。
知らない人間に声をかけて教えて貰うというのも、相手も自分も警戒心からぎこちなくなってしまうし、教える人もどの程度出来るのか、教わる人はどの程度そのジャンルのゲームを知っているのかによっても変ってきてしまう。
上級者が完全な格ゲー初心者に教えるということは殆ど無いだろう。
大吾は幸運だった。
それも美少女と来れば、その確立は宝くじレベルに低くなってしまうだろう。
「どうしたの大吾さん? もう帰ってから私の体を貪ることが楽しみ過ぎて前屈みになっちゃうのかしら? 大丈夫? ヌいてく?」
「直立してるだろうが!」
「ズボン越しだからイマイチ分らないわね」
「そっちが直立してるんじゃなくて俺が前屈みになってないって言ってるんだよ! ったく、梓さんはからかうのが好きだな」
「ええ。私のコミュニケーションの取り方だもの」
屈託のない笑顔を見せる梓に、大吾は力が抜けていくようだった。
悪気や悪意が無い、という訳でも無いのだろうが、それでも相手を悪く思って言っているようにも感じ無いので嫌な気もしていない。
っと、由貴がオズオズと手を上げた。
「オレにはドSが過ぎる気がするんだけどなぁ」
「そっちの方が嬉しいでしょ?」
「出来れば甘やかして欲しいけどね!」
由貴も完全に調子を取戻していた。
勝負に参加しないと言っていた時とは別人のような、いや、大吾たちからしたら参加しないと言っていた時が別人だったと感じているぐらいに、いつも通りに明るく騒いでいた。
「あ、あとさ、あとさ。オレってどうなの?」
「どうって・・・ ああ、梓さん、決めちゃって良いの」
「まあ、どのみち期限まで一週間も無いし、妥協の妥協の妥協の・・・ 仕方がなくの妥協点って所かしら」
「妥協多いなぁ。でも、OKってことなんだよね」
「取り敢ず、ね。途中で他に良い人が見つかったらその人を覇王として出させるわ」
「カード込みで申請するから替玉出来ないし! というかオレも業界で生きていく為の最後のチャンスをそんな形で切捨てないでよ!」
「はいはい大丈夫だから。それで梓さん、申請はどうやるの?」
「ネットで出来るわ。今夜、祝勝会とチーム決定祝いと申込みの為に練習じょ・・・大吾さんのお家にお泊り会しましょうか」
「お泊りもさせないし、練習場扱いするんじゃない! 意外と苦情来るんだからな、ご近所さんから!」
大吾は呆れながらも家に食べさせられるものがあったのかどうかを思い浮べて、何も無いと思いだした。
流石におもてなしするものが何も無いのは申しわけ無いか、と思ったが、買置きしていたお菓子などを食べたのも梓や由貴だと思うと別に良いか、とも思い始めていた。
大吾は今まで趣味らしい趣味を持たずに過してきた彼には初めての充実感、初めての達成感と言っても過言では無い。
勿論他の出来事で充実感、達成感は得たりはしていたが、趣味でというのは初めてだ。
ましてや勝負事で、目の前で一対一で得た充実感は初めてだ。
気分は高揚しているし、気持ちも良い。
だから彼の口調もどことなく優しげなままだった。
大人ということもあるし、相手が子供だということもあるだろう。
それが、後々後悔になるのは現時点では分っていない。
後々と言っても、それは今日の夜に、なのだが。
「では、勝利とチーム結成を祝して」
「「「「かんぱーい」」」」
4つのグラスが宙を向けられ、ぶつけたりはせずに乾杯が行われた。
テーブルには袋菓子が開けられ、クッキーも広げ、ジュースも2リットルのペットボトルで3つも置かれている。
大吾だけお酒でも酔いという話しも出していたが、大吾自身が下戸だからと炭酸飲料を飲んでいる。
狭い部屋なので全員がテーブルを囲おうとすると配置換えの必要があり、今回は筆休めということでゲームを乗せたラック、使わないテーブルなどを廊下に出していた。
すると、1人がオズオズと手を小さく上げた。
その手は小さく震え、目は泳ぎ、上げてない手は握り拳を作ってそちらも小刻みに震えている。
「あら、どうしたのかしら? 出し物?」
「ち、違います! そ、その、何で私がいるんでしょうか」
「祝勝会、だからかな。当事者だしさ」
4つのグラス。そのうちの1つはゲームセンターで巻込まれた、いや、始りだった女性も一緒に連れてこられていたのだ。
「で、でも私は試合も出てませんし、チームにだって入ってませんし」
「祝勝会の部分もあるから良いんだって。オレだって正直メンバー入り出来ているか内心ドキドキだし」
「入って無いわよ」
「ちょっとー!?」
少し困ったような笑みを浮べたが、少しは気が楽になったのか飲物に口を付けた。
由貴はまだ梓に抗議を見せているが、元から梓は由貴を、覇王のメンバー入りを公言していない以上、仕方がないこと。
それでも本人としては、認めて欲しいのだろう。
騒がしい様子を長めながら、大吾は何で俺はゲームを始めたのだろうか、と思い始めた。
何せ彼は趣味が無かったから同僚に連れられてゲームセンターに来て、そこで梓と出会い、そのまま流されるままにゲームを続けているのだ。
考えてみれば彼自身はまだゲームが楽しい、とはまだ思っていない。
と言うか分っていないのだ。
やりがいは感じているし、達成感はあった。
趣味が無かった頃に比べれば充実感そのものは生まれているのも実感はある。
それと楽しいのとは別物、若しくはこの感情を楽しいと呼ぶことを大吾が知らないだけなのかも知れない。
が、少なくとも大吾自体はまだ楽しいとは思っていなかった。
そのため、どうしても言わなければならなかった。
「なあ、梓さん、覇王さん」
「どうしたのかしら? あ、飲物を注ぎましょうか?」
「そうじゃなくて。その、大会のことなんだけどさ。俺は、やっぱり・・・」
つい言淀んでしまうが、ここまで言葉を発して言淀むことで梓も由貴も察しは付いているようだった。
が、それでもなお、梓は悪戯っぽく妖艶に笑みを浮べた。
「あらダメよ。これはもう決定事項なんだから」
「正直俺は続けられるか分らない。覇王さんのツテとは使って探したりとかした方がもっと良い結果が出せるんじゃないかな?」
「続けなくて良いわ。大会までやってくれれば良い。その先まで強要するつもりなんて無いし、私」
「まあ、続けるかなんて人それぞれだから。オレとか木辛みたいに好きで続けている人もいれば1回で辞める人もいるし。でもさ、1回で辞めるのって勿体ないと思うんだよね」
「勿体ない? どういうこと」
「だってさ、どんなことだって、1回じゃその楽しさも難しさも何にも分らないままだと思うんだ」
「そうよね。1回やっただけで全てを悟ったように決めつける人って結構多いわよね」
いや俺はこの一週間みっちりやらされたけど、と言いたかったが、それは恐らく分った上で話しているのだろうと思って大吾はグッとこらえた。
参加させられている女性はハラハラしながら大吾や梓たちの顔を交互に見ている。
何も知らないのだから、仕方がないのだろうが、居たたまれないのであろう。
「まあ、ダイゴ君は一週間やってる訳だけども。木辛から見てどうなの?」
「別にどうもしないわよ。まあ、目の良さに関しては羨ましとは思う所だけど。反応速度はそれだけに徹底しないと平均よりも遅いぐらいだし」
「ダメだしされてもさ・・・ いや、やってて面白いとは思えなくてさ」
「ああ、苦痛なんだ。そりゃあれだけ木辛にボコボコにされたら苦痛だよね」
由貴の言葉に首を横に振る大吾。
コップに入ったジュースをグッと飲んでから梓の方に視線を真っ直ぐ向けると
「何も感じてないよ。嬉しいも、悔しいも、辛いも、楽しいも何も無い」
「嬉しいや楽しいは勝っていないのだから、感じにくいものだけれど、悔しさも辛さも無いってのは‥・ 大吾さん、闘争心無さそうとは思ってたけど、そこまで枯果てていたのね」
「そりゃこの前の勝ったのは興奮もしたし、凄く嬉しかった。けど、普段はではそれは感じていないし、勝たないと感じれないって言うならばしばらくはずっと何も感じ無いってことだろ? 世の中では流行っているんだから、出遅れている俺が楽しむ、つまり勝てるようになるまで時間がかかるってことだ。そこまで心が持つとは思えないんだ」
ここまで来てこんなことを言うのは流石に申しわけ無いと思い、途中から視線が梓の方を向けられないで床を見つめて居た大吾は尻つぼみに超えが小さくなり、気まずそうに後頭部を右手でかいた。
梓は少し意外そうな顔でそんな大吾を見つめて居た。
ここまでやってきたから楽しめているのかと思っていたのもあるし、ここに来て断られるとさえ考えていなかった。
由貴に対しても、実際はチームを組むつもりだが反応が面白いからからかっているだけなのだ。
チームは決めたつもりだった梓に取って、大吾の言葉はすんなりと耳には入ってこなかった。
有体に言えば、混乱していた。
大人びた態度や表情をするとは言えまだ女子高生と年若い少女。
予想外のことに対してまで完璧に対応するなんてことはまだ出来ない。
どう言えば良いのか、それとも聞返すべきなのかを逡巡し、言葉に詰っている梓をよそに、由貴は少し意外そうで、それでいて凄いと賞賛するような明るい声が重い空気を気にせずに響いた。
「すっごっ! え、あれだけ負けてて何も感じ無いとかすっご!! ダイゴ君すっごいよそれ!?」
「え、え? えっと?」
「だって普通それだけボコボコにされたら嫌気がさすよ。初心者の多くは経験者にボコボコにされて何も出来なかったとかそう言う理由で辞める人が多いんだ。それを何も感じ無いなんて、すっごい! それすっごいよ!」
由貴は本当に、馬鹿にしている訳でもからかっている訳でも無く、純粋に賞賛していた。
勿論負けて悔しいって気持ちが無いのも問題ではあるけど、と付け加えてはいたが、それでも折れない心を持つのは羨ましいと褒めていた。
大吾にはそれが新鮮だった。
他人と違うこと、それは基本的に罵られたり馬鹿にされたりする対象なことが多かったからだ。
色々経験してきたが、どれも1回で辞めていた。
それは先ほど会話していた通り、1回で全てが分る程細かくやった訳では無いし、1回で楽しい部分に触れられる程のめり込んでも居なかった。
大吾は基本怖がっていたのだ。
何かやることは、誰かと繋がることと同意義。
そうなれば、相手をがっかりさせるのでは無いか、感情の幅の違いで擦れ違いになるのでは無いか。
それを怖がっていた。
今回は引っ張られる関係でそんなことを考えている暇が無かった為に暫くやっていたが、ずっとその気持ちは燻っていた。
勿論やっていて自分も楽しくなれば少しは緩和されるかもと思ったが、勝利した時以来喜びも感じない自分には向いていないのではと考え出していた。
が、その考え方を否定された気がしたのだ。
「大体何が向いているとか向いていないとか、そんなの人それぞれだし、良いんじゃないの? 負けて悔しいからもっとやる! ってタイプの木辛やオレもいるし、取り敢ずやってみた、ってタイプのダイゴ君がいてもおかしなことは無いし、こうじゃなきゃいけないってことも無いし。ね?」
「え!? えっと、そ、そうですね。はい。わ、私は1人プレイ専門ですけど、動かすのが楽しいからやってますし」
「そう言う人だっている。結局ゲームなんだからさ、深く考えないで、楽しもうよ。何が楽しいかってのも人それぞれだし、ダイゴ君が勝たないと嫌だ! って言うなら練習をもっとしようってだけだしね」
気軽そうに喋っていた由貴だったが、あまりの大吾の反応の無さに、もしかして空気ブレイクした、感じ? と気まずそうに少しオロオロし始めた。
大吾は言われた言葉が上手く飲込めず、それでいて喉にひっかかる感じだった。
そう言えば、何が楽しいのかを人に聞きながら色々やっていたような気がする、と大吾は過去を振返り、そしてその聞いた楽しさを探しながらやっていた気もしている。
つまり、自分が楽しいかは二の次で、他人の感情に自分を嵌め込もうとしていたのだ。
普段から楽しそうにしている2人に対して申しわけ無いという気持ちが強かったのが辞退しようと思っていた最大の原因だった。
しかし、楽しみ方は人それぞれ、言われて見れば当り前の話しだった。
が、それを大吾は気付いていなかったのだ。
楽しむということを、やり方を忘れていたのかもしれない。
そしてそれは指摘されないと当り前のようにやっていた梓も分っていなかった。
いや、分っていなかったと言うよりも、彼女に取って当り前過ぎて気付いていなかった。
「え、えっと、オレ変なこと言った、感じかな?」
「いや、そうね、覇王。私はそれが普通だと思ってたから何とも思えなかったわ。大吾さん、あなたにはどうだったかしら?」
「・・・・・・でも楽しめていないのは事実だし」
「楽しみ方は人それぞれ、そして楽しもうとしていない人間は楽しめないものよ。大吾さん、楽しもうとゲームやっていたかしら?」
そう言われて大吾は、肯くことは出来なかった。
邪魔しないように、迷惑かけないように。
そんなことばかり考えてプレイをしていることが多かった印象が、大吾自身にはあったし、そう言うつもりだった。
大会とか明確な目標を言われていたとは言え、それでも現実味を感じていなかった為か、まだ気軽だった。
それでも楽しめてなかったというのに大会が目の前になってより楽しめないと考えていたのだ。
だが、そうでは無い、そうでは無いのだ。
「楽しもうとしていたかどうか、か」
「引受けてくれるわよね?」
「・・・・・・ふー、しょうがない。でもずっと続けるかは」
「それは大吾さんの自由よ」
「だったら取り敢ず、大会までは頑張ってみるとするよ。何か、ゴメンね。弱音というか、空気悪くして」
「良いって良いって。そう言えば申込みってソロソロ期限じゃなかったっけ? 木辛、そう言うのって調べてる?」
そう言われると、梓は鞄から1枚の紙を取出した。
「ええ。後は名前とチーム名、覇王のカード番号を書けば提出出来るわ」
「・・・知らないうちに俺のカード番号は書かれてるのね」
「全て把握済、よ」
ウインクされても大吾からしたら個人情報が筒抜けなだけで安心感は全く得られない。
由貴はそんな引いている大吾を尻目に財布からカードを取出して、梓から受取った紙に自分の名前とカード番号を書加えていく。
書終えた所でペンを持ったまま顔を上げた由貴は口を開いた。
「チーム名はどうするの?」
「それは決めているわ。私が2人を誘ったのだし、私が決定させて良いでしょ?」
「特にこうしたいとかは無いし、俺は異論ないけど。覇王さんは?」
「オレも無いかな。加えて貰ってる立場だしね。何て書くの?」
梓は一呼吸置き、少ししたり顔をした。
「ティーケージー同好会」
「ティーケージー同好会っと」
「ちょっと! 違うわよ! アルファベット! 響で分るでしょ、もう」
「ああ、そっか。T、K、Gっと。木辛ってタマゴかけご飯好きなの?」
「違うわよ。対戦のT、格闘のK、ゲームのG、対戦格闘ゲーム同好会の略称でTKG同好会」
梓の言葉を聞きながら大吾は思った。
いや、別にネーミングセンスが良い訳でも無いのにしたり顔出来る梓さんは相当胆力が強いに違いがない、のだろうと。
そして自分は別に同好では無いんだけどな、と思いつつ、大会まで頑張ろうと心に誓い直した。
Tamago Kake Gohan同好会(TKG同好会) @ta-yu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます