えすこのすべらない話(ジャンクフード・ラブ)

みれにん

えすこのすべらない話

 こんにちはっ!

 ワタクシは『大盛りいか焼そば』の妖精ですっ。さんに『えすこ』って名前をもらっちゃいました。いいでしょー、えへへ。

 あ、はみさんというのは、『葛尾くずおはみ』という、システムエンジニアSEをやっている女性なのですよ。


 ある日のお仕事中のお昼休みに、はみさんが独り寂しく(本人曰く「好んで独りで食べてるんです!」とのことでしたが)『大盛りいか焼そば』を食べようとしたら、ワタクシがこう、ひょっこり現れてしまったわけでして。

 ホントはワタクシたち妖精は、人間さんの前には姿を見せちゃいけないらしいんですけど、なぜかはみさんには見つかってしまうのです。というか、引き寄せられてしまっている、と言った方がいいのでしょうか……。ワタクシたちにもよくわからないんですよー。


 しかし、なぜはみさんだけなんでしょうねえ……。あの人、ワタクシたちの扱いがほんっっっっっとにヒドいんですよっ!? 恐ろしい目つきで威嚇してくるわ、カバンの中に投げ込むわ、流しにポイッと投げつけるわ……。ああヒドい。ワタクシが弾力のあるだからったものを。壊れやすい素材の妖精ならり心頭ですよっ! なんちゃって。えへへ。……あれ、すべりました?

 まあでも、特に文句も言わずワタクシたちを家で過ごさせてくれているので、よしとしましょう。あ、はみさんがジャンクフードを食べるたびにワタクシたち妖精が増えてきているのですよっ。どこにひそんでいるのかは……ヒミツですっ!


 まあそんな感じで、ワタクシたちとはみさんのちょっとおかしな日常を覗ける連作短編『ジャンクフード・ラブ』が読めるのはカクヨムだけですっ!


 ……そういえば、ワタクシ、これ、誰に対して語っているんでしょうか? 人間さんには見えないはずなのですが……。



ジャンクフード・ラブ/みれにん

https://kakuyomu.jp/works/1177354054880829690

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