【最終幕】- The last action -
私は未来ノートを持って、譲ってくれた骨董屋に顔を出した。
「おや。お嬢さん。例のノートは使ってみたかね?」
そんな会話から始まって、自分が見た夢の話を店主にする。
「そうかい。そうかい。それは、とても辛い思いをしたね」
ノートを店主へと返し、私には必要のないものだと伝えた。お母さんが教えてくれたように未来が分かっていたら人生なんて面白くないと思うという言葉を添えて。
「お嬢さんは良い選択をしなさったように思います。愛してくれたお母様や、愛している娘さんがその選択をさせてくれたのかもしれませんね」
店主はそう言ってにこりと笑ってくれた。
Beloved daughter. 愛娘、あなたもきっと。
Beloved daughter 本栖川かおる @chesona
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