【あやかししらべ】架空活動日誌【交流ノート】

〇月３０日（金） 記録者：大神田 萠

　今日は晴れ！　気持ちも大晴れ！

　黄色を使った元気いっぱいの絵を灯里ちゃんと描きに行きました。起点となったお地蔵様を入れて、使う色を限定したの。

　なかなか楽しかったし、灯里ちゃんは絵の才能あるかもね！

　それと、灯里ちゃんが全員にペンダントを買ってきてくれた。21日の買い物はこれだったらしい。

　３つに分けたお守りを肌身離さず持つために、ぱかって開いて入れられるようになってる奴。三人でお揃い。

　今回救ってくれたお守りだし、お互いの絆がより深まった気がする。

　かわいいしきれい。ありがとう灯里ちゃん。

　え？　裕哉君の分はないよ。かわいいペンダントなんてしないでしょ君は。

・提案です。

　今回のことで、力がないのがとても悔しかった。

　もちろん、長年修行してきた皆に及ぶレベルは無理だとわかってるけど。

　それでも何らかの形で力になりたいと思ったし。

　そこは尊重してほしい。

　それで、こういうノートを残してるわけだし。

　ちょっと事件が起こっただけで、裕哉君とヅカチーが寝る間も惜しんで走り回ってクタクタになってるし。

　これじゃちょっと二人の負担が大きすぎると思う。

　自分たちの街は自分たちで守らなきゃ。

　だからこの部活で、簡単な自衛方法とか。感知の方法、危ない淀みの発見とか。避けるためにも。

　そういうのを部員に教えて行ったらどうだろう。

　私たちが卒業して、二人はまぁそういう仕事に就くかもしれないけど。

　それでもこの部活が、ずっとそういう活動に貢献できるのなら、二人の負担だって軽くなるでしょ？

　どうかなこの提案。

　というか私にも多少の、自衛できるくらいのものや危険を避ける程度のものを教えて欲しい！

　そうすれば名実共にここは「オカルト研究会」から部として活動できるし、良いんじゃないかな！　あとその場合は「オカルト研究会」とかいう面白味のない名前を変えよう。裕哉君センスない。

　異論があれば言って。論破するから。