ベースとなっているのは恋物語ではありますが、魔法の仕組みや世界観などが細かによく作り込まれた、非常に良質のファンタジーです。
ベタな恋愛表現は少なく、よくある「冴えない主人公の回りに美男美女が群がる展開」でもないため、そういうのを卒業した大人でも楽しめる(^_^;)
ストーリーだけでなく、情景描写や心理描写も本当に見事で、久しぶりに読んでいる場面がそのまま頭のなかで映像化されるような小説に出会いました。
そう言った意味では小野不由美とか阿部智里にも似ているかも。緻密な世界設計と文章力で独特の世界を見せてくれます。
何度読んでも飽きない、何度でも読み返したくなる、そんな物語。
願わくは、ほかのシリーズ作品と一緒にまとめて、時系列で読めるようにして欲しい。
別サイトであらかた読みましたが、各物語がどういう時系列で繋がっているのかが分かりにくいので…
そしてできれば、紙の本として手元に置いておきたいです…