THE WORKMAN ~異世界なのに日本刀スキルMAXの俺は、最強暗殺者の『お仕事』をする~

作者 薬師丸

20

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★★★ Excellent!!!

昨今流行の異世界転生が人々の共感を集める要素のひとつに
「現実世界ではおミソだけど環境が変われば大活躍できハズなんだ」という願望の
代価行為という面があるとはよく言われる話だが、その流行の変遷を辿っていくと
途中に必殺シリーズの顔役・中村主水の存在が見えてくる。

初出演の必殺仕置人では主人公のうちの一人でしかなかった彼だが
「家庭ではいびられ職場ではうだつが上がらないが裏では凄腕の暗殺者」というキャラクターが
世のサラリーマンたちの共感と羨望を集め主役格の中でも頭一つ抜けた人気を博し
以降彼をメインとした主水シリーズが作られるようになったという。

となれば、その主水シリーズのエッセンスを多分に含んだ今作は一種の先祖返りとも言えるのではなかろうか。
そのあたりの興味深さも含め面白く読ませてもらった。

★★★ Excellent!!!

 埋もれさせるには惜しいと言わざるを得ない作品。 
 大義名分なんてもってのほか、美学も美徳も有りはしない。
スキルも数値も無い世界、勇者は居なくても
有象無象の利害、権益で人の世を食い物にする悪党は尽きない。
ここにあるのはそういう冷たい悪党を
より上の熱い悪党が退治する悪人対悪人の物語。

★★★ Excellent!!!

渋い作品を見つけた。ファンタジー世界で必殺仕事人をやるという意欲作。似たようなコンセプトなら商業にもあるが、それに比べ素人創作らしくかなり元ネタに寄せた芸風だ。
正直「これアウトじゃね?」というぐらいに寄せすぎた部分はあるものの、おおよそはパロとオマージュの境界線上ぐらいのギリギリさで個人的に好ましい。
ファンタジーらしいギミックの使い方も程よく、こういう世界観でやる必然性もある。
シリーズのファンだけでなく、スペシャル番組ぐらいでしか触れたことのない若い人にもお勧めできる作品。