平凡な日常の生活の一部。「食べるのが嫌いな人」と「作る人」のお話。作る人は食べる人を想っているというのが良く伝わってきます。優しくなれる気がしました。静かな愛おしい日常がここにあります。あなたが一緒に食事をしたいと思うのは誰ですか?そう、問われている気にもなりました。是非、読んでみて下さい。
とても気持ちが温かくなるような恋模様。とても美味しい食事をした後のような、ふわふわとした幸福感がたくさん詰まっています。祐希くんの世話焼きと頑張り、眞弓ちゃんの面倒臭がりなところは、対照的で、でも実に相性がいいと思います。かわいい二人に、こっちが幸せになる、そんな小説です。
かわいすぎてにやにやしながら読んでしまいました。夢中なことがあって、ご飯が億劫になる眞弓ちゃんにはとても共感しました。胃袋を掴まれて、叱られながら、文句言い合いながらも、いつまでもにこにこと暖かな食卓を囲む二人が想像できて、とてもあたたかなお話でした。
食べることを面倒に思う女の子と、その子にごはんを食べてもらいたい男の子の、実に微笑ましい美味しいお話です。その微笑ましさたるや、身も心もぽかぽかするほどです。読み終わってからしばらくたった今も、あたたかな余韻が微塵も色褪せません。食べることを通して丁寧に描かれるふたりの関係性が素敵で、ずっと見守っていたくなりました。彼の作る料理は素朴なのに本当に美味しそうで、その理由がまっすぐに描かれているところがとても好きです。心に直撃する美味しいお話を、皆様も味わってみませんか?
眞弓ちゃんと祐希君の幼なじみなのに、家族みたいな関係が微笑ましくもあり、こういう学生時代を送りたかったなーという羨ましさもありました。私も学生時代、眞弓ちゃんと同じように「ご飯食べる時間がもったいな」というタイプでしたが、今は祐希君の気持ちがわかります。丁寧な描写で書かれた恋の行方は、とても胸がキュンとしました。